アラビアで1947年から1986年までの約40年間所属していたデコレーターRaija Uosikkinen(ライヤ・ウオシッキネン/1923-2004)。彼女が80歳で亡くなったのは2004年の昨日、つまり1月15日でした。
彼女の代表作と言えるのが、このEmilia(エミリア)シリーズです。
アメリカに住むエミリア伯母さんをモデルにしたと言われ、1950年代後半から60年代半ばまで20モデル程が作られました。
この写真は、その中の一つで、製造期間は1962年から2、3年ほど。TVセットと呼ばれるタイプで、広めにとったソーサーはケーキプレートとしての役割もあります。
本来は同じくエミリアのカップが付いているのですが、残念ながら失われています。代わりに黒のKilta(キルタ)のカップを付けました。ちなみに、オリジナルのカップもキルタと同じモデルです。
ウオシッキネンの描くエミリア伯母さんは社交的で明るく、活発(自転車に乗っているイラストもあります)。実際に伯母さんがそのような人だったのかも知れませんが、ウオシッキネン自身も活発な人だったようです。
写真が趣味で、アジアやアメリカにも撮影旅行に出かけていたとか。エミリアシリーズの中にはイタリアやフランスの旅を楽しんでいるエミリアさんも描かれています。伯母さんをイメージしながらも、ウオシッキネンの個人的な体験が絵に現れているのかも知れません。
その他のエミリアシリーズは下記リンク先をご覧ください。
→Arabia Emilia
ミタ