金色がポイント

この美しいプレートはスウェーデンのグスタフスベリで1970年代に作られたJasminシリーズです。色は3色あり、この黄色と、ピンクと緑。
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こちらはピンク色の方です。随分と前に緑が入荷しましたが、いまお店にあるのは、この2色だけ。カップもありますが、今はプレートのみが入荷しています。
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フォルムデザインは、日本でも大人気のリサ・ラーソン(Lisa Larson)です。デコレートデザインはマルガレータ・ヘンニックス(Margareta Hennix)。
ラーソンは自分がデザインしたフォルムをヘンニックスに見せ「何かデコレーション出来ないかしら」と尋ねたそうです。ちなみにラーソンは1931年生まれ、ヘンニックスは1941年生まれですから、丁度10歳違い。
ジャスミンの花の中に描かれた雄しべの金色がデザインに華やかさと特徴を加えています。実はこの金のデコレーションには技術の革新があり、他の色と同じ温度による焼成に成功した最初の作品だそうです。
つまり、それまでは金だけ別に焼き付けていたのかな。なるほど、そう言われれば60年代までの製品は、金がずれていたり、質感が馴染まず浮いた感じがするものもあります。一度に焼けると、デザインの自然さだけでなく、コストダウンにもなったはず。
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とはいえ、私はむしろ、恐らく当時のデザイナーや技術者を悩ませたずれやデコレートの不自由さを、ビンテージの味わいとして楽しんでいます。
ところで、このケーキは巷で話題の(?)マジックケーキ。生地の混ぜ方を工夫することで焼き上がりがスポンジ、カスタード、プリンの3層になる、技術的に画期的なケーキです。初めて焼きましたが、2層になりました。技術的に失敗したようです。そして残念ながら、味わいにもなっていません。
ミタ

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