スウェーデンの友人のエバさんとラースさんのサマーハウス滞在記、いよいよ最終回です。過去の記事は下記リンク先からご覧くださいね。
◎到着編
◎キノコ狩り編
◎キノコトーストとムースシチュー編
◎ローニャの山でハイキングとブルーベリー編
山でのハイキングから戻った私たちを、サマーハウスの庭の花が迎えてくれます。
ほうづき?
この木なんの木?
しばらくベランダでおしゃべりしながら休憩。「スウェーデンカラーですね~」と言うと「ううん。ギリシャのイメージ」だそうです。ありゃ。
夕食は夏のスウェーデン名物ザリガニです!それに沢山のアマエビ!
ザリガニの上に乗っているのはディルの花。これも庭から取ってきました。
いわゆるザリガニのイメージとは違うのですが「真っ赤なのは中国やタイ産。なんといっても美味しいのは、このスウェーデン産」なのだとか。
頂きます。
美味しい!
以前食べたザリガニは喉が渇くほど塩辛くて、これはお酒のつまみだなあ、と下戸の私には完全には楽しめなかったのですが、こちらは程よい塩加減。
ここから先は手が汚れてしまうのに加えて、食べるのと、おしゃべりに忙しく写真がありません。
エビも含めると、沢山あって食べきれるかなあ、残したら悪いなあ、と最初に感じた不安は全くの杞憂。気が付けば、ザリガニもエビも空っぽになっていました。
そして、デザートに出てきたのは、オストカーカ!
オストカーカはスウェーデンの伝統的なチーズケーキで、著書「北欧 食べる、つくる、かわいいと暮らす」で取り上げたとき、エバさんに色々教えてもらったのでした。
実は、翌日が私の誕生日と言う事で、誕生日ケーキとして用意してくれたのです。かかっているラズベリーは、エバさんが森で摘んだもの。
こうして、長い北欧の初秋の夜が静かに更けていきました。楽しかったサマーハウス滞在もこれで終わりです。
思い出せば何もかも、心から楽しかったと言えるのは、何年振りでしょうか。こんな経験をさせてくれたお二人には、感謝してもしきれない程です。
さて、北欧の人にとって、現実から離れて過ごすのがサマーハウスの醍醐味。なので、設備完備なんてことはありません。エバさんのサマーハウスは幸い電気は通っていましたが、水道は井戸水を汲んで使っています。お湯は電熱器で温められるだけの分量しかなく、使うのには限りがあります。
なので、もちろんシャワーのような体を洗う設備はありません。水栓は台所のみで、洗面所ではこうして大きなピッチャーに水を汲み、たらいに入れて顔や手を洗います。昔観た映画『王子と乞食』を思い出しました。
そして、トイレも水洗ではありません。トイレは庭にあります。
中はこう。青いバケツには砂が入っていて、水代わりに使います(要は埋める)。
想像よりもきれいで安心しました。
ミタ
買い付けの旅はこれからが本番。