こんにちは、5月の半ばですが、気温が高くすでに夏日となっていますね。とはいえ、朝夕はまだ気温が低い日もあり、先週末の東京蚤の市の日も夕方からの冷え込みに薄着だったせいか、風邪をひいてしまいました。
熱が意外と高くぼうっとしながら横になっていると、子供のころ飼っていた犬が熱を出すと母がいつもアイスクリームを食べさせていたのを思い出し無性に食べたくなり家人に買ってきてもらいました。
アイスクリームを盛り付けたこのガラスボウルは、フィンランドのデザイナー、ヘイッキ・オルヴォラ(Heikki Orvola 1943- )によるミランダ(Miranda)。ガラスを金型に射込み成型した、プレスガラス(型押しガラス)の技法で作られているため、どうしてもつなぎ目が出てしまいます。そのつなぎ目を目立たせないためでしょう。表面には花びらを重ねたようなデコレーションが施されています。
ぼってりとしたフォルムは素朴で温かく、フィンランドらしい味わいがあります。アラビアの定番のひとつ、24hもヘイッキ・オルヴォラによるもの。24hシリーズに刷毛目のような柄を付けた24h Avecは映画「かもめ食堂」で使われ、一気に日本での人気に火が付き廃番品が再生産になる勢いでした。
そもそも、24hはオルヴォラが自身が使うためにデザインした無地のシリーズです。24hの大変にシンプルな形は、彼自身がどういうデザインが好ましいと思っているのか良く分かる例ではないでしょうか。また、マリメッコのキャンドルホルダーKiviもオルヴォラによるもの。いわば単なるガラスの筒であるKiviもまた、シンプルで単純。
こういった、何でもないフォルムを作り上げるのはデザイナーにとって本当に難しいチャレンジのように思えます。
ミランダのシリーズも、そのフォルムを取り上げれば、ほとんど飾り気がありません。それゆえに、合わせるものを選ばず、アイスクリーム、フルーツ、お菓子、おつまみなど、何にでも合わせられるでしょう。洋だけではなく、和にもお使いいただけます。
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ミタ