スウェーデンのチーズケーキ、オストカーカの日

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スウェーデンに500年以上伝わる歴史あるお菓子、オストカーカ。オストカーカを直訳するとチーズケーキですが、いわゆる”チーズケーキ”とは一味違います。ミルクと卵を固めたようなモロモロとした生地にアーモンドの香りがする独特の味です。

IKEA発祥の地としても知られるスモーランド地方から生まれたケーキで、以前ハナトモさんの料理教室でチーズを作るところから作りました。伝統的には洗面器に似ている形の大きな銅の器で作ります。クリスマスや夏至祭の人が集まる時のご馳走として出されました。お客さまには美味しい中心をすくって盛り付けるのが礼儀。これには、銅から有害物質が染みだしているかも知れないから、中毒を避ける為、なんていう怖い説もあります(じゃあ、銅にしなければいいのに!)。

母親がスモーランド地方出身の友人にレシピを尋ねると、「牛乳10リットルでチーズを作り、卵8個…」となり「それは無理」と驚いて答えると、今度はカッテージチーズを代用したレシピを教えてくれました。

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リンドグレーンはスモーランドの出身で、彼女の書いたエーミルの作品の中にオストカーカが出てきます。作中では”チーズケーキ”と訳されていますが、あとがきに説明が加えられています。日本に無いものを訳すのって難しいですよね。

ところで、スウェーデンでは11月14日が『オストカーカの日』。2004年にオストカーカ愛好会が決めた日です。この日になった理由は二つ。ピッピシリーズで知られる児童文学作家リンドグレーンの誕生日であること、そしてエーミルの名前の日であること。スウェーデンのカレンダーには毎日名前が書かれています。元々は聖人の名だったのですが、今は一般的な名前がほとんどになっています。

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オストカーカのレシピをフクヤのレシピ専門サイト『北欧のおやつとごはん』にアップしています。簡単なので作って見てください。

スウェーデン最古のおやつオストカーカ Ostkaka

名前の日についてはこちらからどうぞ。

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