夜明けのスウェーデン。
…といっても、朝の8時ごろです。北欧はどんどん日が短くなっています。
前回の買付けレポートで書いた、森の中のディーラーさんから「日曜日にアンティークマーケットがあって自分たちは行く予定なんだけど、行ってみれば?」とお誘いを受けました。話によると、40店舗ほどが出て、どこもプロのお店なので価格はそれなりにするけれど、良いものが揃っているとか。
10時オープンだけど、7時ごろから行かないと良いものは残っていないよ、と言われ、覚悟してお弁当まで用意したのですが(キッチン付きの宿でよかった)、実際は出発が遅くなり9時ごろに到着しました。
オープン1時間前ですが、駐車場は満杯。すでに沢山の方が訪れていました。
杖をついた高齢の方も結構いらっしゃって、スウェーデンのアンティークやビンテージ愛好者の多さに驚きました。
会場では誘ってくださったディーラーさんが「こっちに良いものがあるわよー」と呼びに来てくれて、しかも値引き交渉までしてくださいました。ありがたい。
で、どうしても気になったのが、このBjørn Wiinblad(ビヨルン・ヴィンブラッド)のアートポスター。
しかし、大きい。高さは1mほど。どうやって日本に運べばいいのか。何度も何度もこのブースの前を行ったり、来たり。近くで見せてもらったり、遠くから眺めたり。お店の方は「2つとも買ってくれたら値引きするよ」と甘い言葉をかけてきます。鮮やかな色彩、大胆な構図、千夜一夜物語の一場面だそうです(ハナトモさんありがとう!)。
結局…
2枚とも買ってしまいました。
シルクスクリーンかと思ったのですが、帰宅後調べたらリトグラフのようでした。そう言われても、にわかに信じられない程、顔料が厚くプリントされていて、個人的にはリトよりむしろシルクに見えます。
大変に美しく、重厚な仕上がり。既にパネルに仕上げてあるので、すぐに飾っていただけます。こちらはまだ色々手配中のため、知人の家で預かってもらっています。無事到着するように祈る気持ちです。
ミタ
ポスターは1950年代の作品ではないかと思いますが、調査中。