北欧ビンテージで和のしつらえ

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先日ご来店のお客様から春らしいお菓子をいただきました。京都のおせんべいで「花せん」と書いてあります。甘じょっぱい味で美味しく、花を模した色や形もさることながら、サクサクと軽い食感も春を感じさせてくれます。Nさま、ありがとうございました。

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北欧各国のビンテージにはこういった和のお菓子に合うデザインも多く見られます。今回はスウェーデンの製品で揃えました。

おせんべいを盛り付けたのは、ロールストランドのCalifornia 大皿。深い艶のある臙脂色は赤漆を思わせ、煮物や焼き物を盛り付けてみたい雰囲気です(シリーズ名はカルフォルニアですが!)。
デザインは20世紀スウェーデンを代表するデザイナーの一人、Carl Harry Stålhane(カール ハリー スタルハネ/1920年-1990年)。製造は1952年から、60年代ごろまででしょう。

お皿の後ろにある、丸いティーポットはGefle(ゲフレ)の製品で、デザインはスウェーデンデザインに大きな影響力を持ったArthur Percy(1886年-1976年)。彼はアールデコの作風で知られ、中でもアールデコらしい雰囲気を感じさせ、私が好きな作品にはVariant(ヴァリアント)があります。
このポットは同じフォルムで黒のNegro(ネグロ)がありますが、こちらは茶。写真では分かりませんが、内側が鮮やかなピーコックグリーンで、注ぎ口からちらりとその色が見えます。まるで地味な着物から鮮やかな襦袢が覗くような、その対比にはニヤリとさせられます。
このポットは4月アップ予定で準備をしています。

お湯飲みに見立てたのは、同じくGefleのKosmos(コスモス)のシュガーボウル。1966年にBerit Ternell(ベリット・ターネル/1929年-)が作り出したもので、重ねた茶と青の釉薬が描き出す偶然の色調が大変美しいものです。Ternellはこのデザインで、1967年にオランダのユトレヒトでの国際展示会で優勝していますが、彼女がその事を知ったのは新聞発表されてから。しかも、むしろ釉薬の技術が評価されたというエピソード付きでした。
それについては以前もフクヤ通信で書きましたので、よろしければご覧下さい。
2009年7月17日「賞は誰のもの?」

Kosmosもポットと同じく4月アップで準備しています。11月にいくつか買い付けしていますので、シュガーボウル以外にもチョコチョコとあります。
ちなみに下のテーブルクロスもスウェーデンのもの。これも4月アップで準備をしています。先の話ばかりで申し訳ないのですが、気が付くと4月まで1週間を切っているのですね。本格的な春ももうすぐです。

ミタ

ちなみにArthur Percyついても以前フクヤ通信で書いています(写真付き)。
2012年1月30日「変異、変形という名のカップ」
さすがに7年近くも書いていると同じ人物が登場しますねー。

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