瑞々しい野菜柄の便利サイズプレートRorstrand Granada

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こんにちは、梅雨はどこへ行ったのか、天気予報と違いここ数日雨の降らない東京です。とはいえ、どこかどんよりとしてて、湿気も多くスッキリしないのは確か。
そんなときはこんな明るいデコレーションのプレートを使ってみてはいかがでしょうか。鮮やかな黄色がアクセントに瑞々しい野菜が描かれたこちらは、ロールストランドのGranada デザートプレートです。
直径20センチ前後のデザートプレートはデザートだけでなくサラダにも使えるサイズです。今回はスウェーデン風ミートボールと付け合せのポテトを盛り合わせましたが、この様に取り分け皿としても丁度良く、もし迷ったらまずお勧めしたいサイズです。

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写真では良く分らないのですが、柄は端に描かれているので、盛り付けたときにもちらりと見えるのが楽しい。
黒のラインはプリントですが、彩色は手によるものです。このように筆跡を感じる色付けが、最近のプリントで絵付けしたロールストランド製品には無いビンテージならではの味わいです。
余談ですが、近年の北欧の製品は北欧以外の国で多く生産されています。製造も北欧にこだわると、どうしてもビンテージになってしまいますね。
閑話休題。
このGranadaシリーズに良く似たものでVerduraシリーズがあります。この二つはとても雰囲気が似ていますし、Granadaはスペインの都市の名前、Verduraはイタリア語で”野菜”を意味し、ラテン系の名前との共通点もあります。どちらも同じデザイナーによるものなのでしょう。
と、推測になってしまうのは、実はデザインを誰がしたのかがはっきりとは分かっていません。製造は1960年代。当時のマリアンヌ・ウエストマンによるPicknick(ピクニック 1956年-1969年)やPornona(ポモナ 1956年-1971年)のヒットに伴い、良く似た雰囲気で作られた物の一つのようです。
そのためデザイナーはマリアンヌ・ウエストマンとの説がかなり根強く広がってしまっています。ただ、マリアンヌ・ウエストマン作品がお好きな方ならその違いにピンと来るのではないでしょうか。
彼女の作品は野菜も魚もほぼ真っ直ぐに、とてもお行儀良く並んでいて、このようなラフな配置やラインは見られません。現在もご存命のウエストマンにインタビューした人によると、彼女は実にきっぱりとした性格のようで、矢張りそのキャラクターが作品に反映されているようです。
もちろん、同じ作者が年月と共に作風が変わり、異なる雰囲気の作品を作る事はあるのですが、これらのシリーズがPicknickと同時期に作られている事を思えば、それも考えられない。やはり別のデザイナー作と考える方が自然ですね。
数年前に刊行されたスウェーデンビンテージの本でもVerduraのデコレーションデザイナーの名前が空欄になっていて、現地でも分かっていない様です。これらのデザインの持つ伸びやかさ、明るさは気持ちを晴れ晴れとしてくれて、素敵な作品なのに、どんな人が作ったのか分らないのが残念です。常に現地からできるだけ新しい情報を取るようにしていますので、いつか分かったらここでお知らせしますね。

ミタ

当時日用品として作られたものは記録が無い場合が多く、なかなか詳細が分りません。作者が分からない場合は、単に私の調査不足の可能性もあり、また後で判明する場合もあり、いずれにしても当時、生きて作品つくりをしていた人が存在していたのは確か(今もご存命かもしれません)。個人的には「作者不明」と記載する事に抵抗があるので、商品説明では空欄にするようにしています。

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