こんにちは、今回の買付でユニークなカップに出会いました。
ソーサーの凹みが深く、お皿が宙に浮いたようにデザインされています。その凹みにカップを入れると、ソーサーと一体化し、まるでソーサーをカップが突き抜けているように見えます。
カップに書かれた「Paulig」とはフィンランドの老舗コーヒーメーカーで、特に赤いパッケージの「Juhla Mokka」はフィンランド人なら知らない人がいないほど一般的なブレンドです。
このブレンドについては以前、フクヤ通信でも少しご紹介したことがあります。
→フィンランドのコーヒーと言えば?
この以前のフクヤ通信でJuhla Mokkaの広告にArabiaのビンテージカップが使用されていると書きましたが、そのCMバージョンを発見しました。最後の最後にチラリと写りますのでお見逃し無く♪
さて、話は戻って、この不思議なカップ。
これは、ArabiaがPauligのために作った業務用のカップで、シリーズ名はイタリア語で「Prego(どうぞ)」。Pauligのコーヒーを扱っているカフェ、レストランやホテルで使用されているものです。一時期フィンランドのアラビアファクトリーのみで販売されていたようですが、2007年に廃番となりました。
デザインは、フィンランドのデザインスタジオMuotohiomoです。このスタジオは同じくアラビアのアートプレートシリーズFlora&Fauna(2000年-2011年)のデザインコンセプトも手がけています(デザインはEeva Sivula)。
ところで、フィンランドに限らず、スウェーデン、ノルウェーでも(もしかしたら他の欧州各国でも)このように数名のデザイナーが集まったデザインユニットが企業にデザイン提供を行う話を良く聞きます。
フクヤで扱っているFiggjoのRioシリーズも日本人の清水さんとノルウェー人のレンバーグさんとのユニットによる作品です。
聞けばノルウェーには社内デザイナーというものはいないのだとか。そのためまだ若いデザイナーは知名度の低さや金銭的な理由で、早い場合は学生時代から友人たちとデザインオフィスを立ち上げ企業に売り込むのだそうです。
もしかしたらフィンランド、スウェーデンでも事情は同じなのかも知れませんね。私が学校を出てすぐに勤めた企業のデザイン部では先輩の力を借りながら社内の仕事をして、力や人脈が出来てから独立がパターンでしたので、北欧式は随分と実力が付くだろうなあと感心しました。
と、またまた脱線しましたが、このカップは業務用というだけに取り扱い易さがかなり配慮されています。
まず、厚みがあり丈夫なこと、そしてこの独特な形はカップもソーサーも、あるいはカップの上にソーサーもスタッキングが出来るので収納の場所を取りません。ソーサーの凹みが深いので重ねるとしっかりと固定され、うっかり滑り落ちる事もないでしょう。
面白いのは持ち手が無く、湯飲みのような形にされているところです。実は当初のデザインでは持ち手は付けられていました。そして、この持ち手のあるバージョンも最初は使われていたようです。
業務用でいささか乱暴に扱われるとなると、一番壊れやすい持ち手は無いほうがいいでしょう。また持ち手が無いことで省スペースにもなりますし、食洗機に納まり易く、一度に沢山洗えるのではないでしょうか。
業務用を追求すると家庭でも使いやすい形になるのは、つとに知られているところ。日常的にガンガン使っても欲しいアイテムです。またそんなご使用に向いているデザインでもあります。
さて、最近のアイテムに弱いのでこのカップについては全く知らなかったのですが、数年前に日本で限定販売され大変な人気だったとか。廃番になってからお探しの方もいらっしゃったかもしれません。今回は1個のみですので、どうぞ、この機会をお見逃し無く。
ミタ
ところで、このカップについて調べていると2009年にフィンランドのカフェで外国人によって沢山盗まれたとの記述を発見。まさか、その外国人って・・・・。
こんにちは。以前にフクヤさんでお買い物させていただきました谷口です。いつも楽しいブログをありがとうございます。こちらの記事とは関係はないのですが、この4月にフィンランド郵便局からカイ・フランク生誕100年を記念して素敵な切手が発行されているのをご存知ですか。https://verkkokauppa.posti.fi/PublishedService?pageID=9&itemcode=105399
見つけて大喜びしてしまい、数枚自分用に買ってしまいました。やはり切手のデザインにもフィンランドの美感覚を感じますね。
>>谷口さま
こんにちは!いつもありがとうございます。
この切手はフィンランド在住の方のブログで発見しました。素敵ですね~♪これは日本にも発送してもらえるのでしょうか?
買い付け中に知っていたらお土産プレゼント用にご用意できたのですが・・・残念!
ミタ様、
世界中どこでも送ってもらえますよ。私は昔から素敵な切手に出会うと集めているのですが、これを機会にまた再燃してしまい、イギリスのウィリアム王子&ケイトさんの結婚記念切手もイギリス郵便局から買って届くのを楽しみにしているところです。
谷口さま
素敵な切手の情報に、私も大喜びしてしまい早速注文してしまいました。ちゃんと届くかドキドキしながら待つのもまた愉しです。
それにしてもミタさんのブログで家に居ながら色々楽しめてうれしいことです♪
>>谷口さま、もももままさま
そんなに簡単に・・・!
切手ってその国に行かねば手に入らないものだとばっかり・・・。教えていただいて、ありがとうございました♪