こんにちは。
明日のWelcome Dayに備えてお店の掃除をしていたら、通りかかる人に次々話しかけられました。どうやらフクヤは近所で評判の「いつ見ても開いていない謎の店」のようです。
先日はご予約のお客さまが見えたのでお店を開いたところ、通りかかった近所の方が入っていらっしゃいました。「いつ開いているの?」と尋ねられたので「第4土日です。今月は26日です。」「時間は?」「12時から夕方5時です」「営業時間も短いのね!」と驚かれました。
すみません・・・・。
さて、話は変わって、フィンランドのディーラーさんはいつもお品と一緒に読み終わった雑誌を数冊入れてくださいます。私はフィンランド語が読めないのですが、美しいインテリアやお料理の写真を眺めるだけでも楽しく、大切にしています(これらの雑誌をあるインテリアの本に小物として貸し出したこともあります)。
雑誌で取り上げられている家では、しばしばアラビアのビンテージ食器がさりげなく使われているのを発見するのも、楽しみの一つです。もちろん、インテリアの雑誌に出るくらいですから、取材されている家庭はかなりのお洒落さんで、一般の家庭でもそうやって使っているかどうかは分からないのですが。
で、今回同封されていた雑誌をめくると、やはりアラビアのビンテージカップを手にした男性が・・・♪このカップはフクヤにもあり、1970年代のロゴが付いた大き目のマグです。
→Arabia マグカップ (赤い花)
詳細は分からないのですが、大胆な花柄はマリメッコのテキスタイルを思わせます。実は1960年代から1970年代に掛けて、マリメッコの世界的な流行の影響でアラビアでも良く似た雰囲気のデザインが作られました。このカップもその一つではないかと思います。
マリメッコのデザインが50年経っても愛されているように、このカップもその魅力を失っていません。これは単なる物まねではなく、デザインとしてしっかりと完成しているからなんですね、きっと。
いかにも女性好みのデザインですが、意外と大きく力強い雰囲気なので性別を問わずに使えそうです。それに男性が持っているとなんだかキュートに見えますね(モデルがいいから?)。
さて、この写真、実はインテリア雑誌の”お宅訪問”カットではなく、コーヒーの広告。
日本でフィンランドのコーヒーと言えばカフェチェーンのロバーツが有名ですが、一般家庭で一番飲まれているのはこのJuhla Mokkaとか。1929年から発売されているそうですから、80年以上の歴史があるのですね。
フィンランドのどのスーパーでも手に入るお馴染みのブランドで、アキ・カウリスマキ監督のフィンランド映画「過去のない男」にも小物として写っているそうです。
ちなみに「過去のない男」で主人公を演じたマルック・ペルトラは日本映画「かもめ食堂」で主人公のサチエに美味しいコーヒーの淹れ方を伝授する、謎の男を演じています。
もし「かもめ食堂」のようにシナモンロールとコーヒーを楽しみたい方は、是非フクヤオリジナルの「coffee白樺」をお試し下さい。下のバナーをクリックするとコーヒーのページに飛びます。
と、謎の店に始まり、コーヒー、謎の男、そして最後は再びコーヒーと見事に(?)着地したところで今日のお話はお終い。
それでは、明日のWelcome Dayでお待ちしていますね。
ミタ
いま調べてみるとマルック・ペルトラさんは2007年に51歳で亡くなったそうです。体調が悪かったそうですが、死因は公開されていないようです。