Mix or match?

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おはようございます。今日はお休みなので、以前入手したこのBodaNovaの製品についてレポートしている、1972年発行のイギリスのデザイン誌の記事に目を通していたら、ちょっと思い出したことがありました。
それは、最近イギリスの方に、「ヨウコの店ではほとんどの人がティーカップ1個、プレート1個という買い方をするでしょ?そこが良く分からないんだけど?」と尋ねられたこと。
「私の意見なんだけど・・・。あなたたちの国では、食器は同じデザインの物をセットで揃えるでしょう?」
「ディナーセットとかね。」
「でも、日本では一人一人が違うお茶碗を持っていたり、食卓を異なるデザインの食器を並べてその組み合わせを楽しむのが普通なの。」
「確かに日本の食器はインディビジュアルだね。なるほどねえ。」
今は、Iittalaが食器の様々な組み合わせを提案しているような北欧ですが、戦前はイギリスと同じように、同じデザインの食器を用途別に一揃いそろえるものと思われていました。
1950年代、フィンランドではカイ・フランクが「ディナーセットを粉砕せよ」と謳い、スウェーデンではスティグ・リンドベリが調理器具と食器を兼用させたテルマシリーズが若者に絶大な人気を博したのを見ても分かるように。
いや、あるいは今でも食器は一揃い揃えるもの、という考えがあるからこそ、Iittalaが異なるシリーズの組み合わせをあえて提案してるのかも知れません。日本人にとっては当たり前なんですけれどね。
さて、話は戻って、1972年発行イギリスのデザイン誌の記事。
タイトルは「Mix or match? (組み合わせるのか、揃えるのか?)」。
そこでは、「私たち(イギリス人)にとって、食器、グラス、カトラリーがコーディネートされているのは、普通でないこと。
ところが、新しい外国のブランドでは、その3つがコーディネートされているのだ。
スウェーデンのBodaNova(1971年創立)ではSigne Persson-Melinデザインのストーンウェア、コルク、ガラス、木を使った品揃えを展開している。」
と驚きと共に写真のコルクの持ち手を持ったガラスのティーポットと、同じくSigne Persson-Melinデザインのストーンウェアの食器を写真入りで紹介しています。
「実際、わが国でも完璧に揃ったディナーセットとリネン類をコーディネートすることはするが、異素材の単体を組み合わせたことはない。」
と、ガラスのポットとストーンウェアの食器を組み合わせる、その新しさを語り、
「けれども、今のところ、ロンドンのとあるお店が、アメリカ人や外国人旅行者に、陶器とグラスのコーディネートについて求められただけである。
自分で組み合わせを作りだし、それに喜びを感じる人は多いだろう、けれども、もっと多くの人は、まだ自信が無く、出来れば誰かが作ってくれたコーディネートで揃えたいと思い、一方販売員はそれについての訓練が出来ていない状態である。」
と、最後は、この新しいアイデアがまだイギリス人に浸透していないことを示唆して締めくくられています。
さて、この記事から40年近い年月が経ち、今ではこの外国から来た新しい考えはすっかり普通のものとなっているかも知れません。
とはいえ、イギリスでお店を覗くと、食器は今も「20ピース」「60ピース」などセットで販売されているのは普通のことです。
なかなか、それはそれで素敵で、一気に同じデザインで揃えてみたい衝動にも駆られるんですよね。しかもそれが素敵なギフトボックスに収まっていたりした日には・・・。
危ない危ない。
ミタ
..
このティーポット&ウォーマーは8月6日アップ予定です。

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Mix or match?」への5件のフィードバック

  1. 拝読していてなんだか楽しくなりました!
    私は昔ながらの外国人恐怖症?(傍を通るだけで緊張したり意識し過ぎたり)ですが、日本人(私?)が思いもしない考え方や道具の使い方を(マスコミを通じてですが)聞いたり観たりするのは大好きで、軽いカルチャーショックを受けては目から鱗!で凄く楽しいです。
    何の気無しに1客(枚・個・本~)からでも購入しますが、見る(国の)人によっては不思議に映るんですね!
    単にコレクター魂に火が点いて同じ物で揃えたり(私は今はファウナシリーズとか♪)とかはありますが、歴史があり伝統を重んじる国だとシリーズで揃える事が多いんでしょうかね!?

  2. >>★ツカッチ★さま
    そうなんですよ!ミロのビーナスが黄金分割で作られているように、紀元前からヨーロッパでは、規則や統一に美を見出すようです。
    これはむしろ、感性の違いなんでしょうねえ。
    一方日本は不規則なもの、不均衡なもの、儚いものの絶妙なバランスに美を見出しますよねー。
    ゆがんだ形や間の取りかた、散る桜を美しいと思う日本人の感性は欧米人には新鮮に映るんでしょうね。

  3. こんにちは。
    BodaNovaのティーポットで検索していてこちらにたどり着きました。
    画像に写っているコーヒーカップのセット、かわいいですね♪
    もしよろしければどちらの物か(わかればデザイナーも)お教えいただけますか?
    現在買い付け中だそうですね。
    お戻りになってからで結構ですのでお返事いただけるとうれしいです。
    メルマガ登録していまして過去1度お買い物した事がありますが、こちらのカップ&ソーサーはあったかどうか記憶がなくて、、、。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  4. >>tomottyさま
    こんにちは!いつもありがとうございます。
    このカップ&ソーサーは、スウェーデン、ホガナス社のビンテージです。すでに完売していまして、また見つかるかどうか・・・。
    どうぞ、またの機会によろしくお願いします。

  5. 買い付けの最中だと言うのにお返事ありがとうございました!
    ホガナス社のビンテージですね。
    今後またいつかどこかで出会えればいいなって思います。
    どうもありがとうございました。
    お帰りになって素敵な商品がUPされるのを楽しみにしています(^^)ノ

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