冬の風景


おはようございます。
昨夜9時に待ちに待ったカメラが到着しました。前日の夕方5時に頼んで、翌日の夜に着く。今は本当にすごいですね。
ともかく、これで仕事にかかれます。
で、記念すべき最初の一枚は、今週アップ予定のiittalaのランタンKuusiにしました。Kuusiとはフィンランド語で樅の木のことだそうで、まさに今の季節にぴったりではないでしょうか?
昨年の今頃にフィンランドのラップランド地方に旅をしました。この時期のラップランドはすでにかなり日が短く、朝は10時ごろにやっと明るくなり始め、昼間の2時ごろにはもう薄暗くなってきます。
ところで、色は光が当たっていないと見えないというのをご存知ですか。当たり前のようですが意外と普段は意識していないのでは?物体はそのものが色を持っているわけではなく、光が当たったときにその光を反射して初めて色を発するのです。
これは知識として知っていたのですが、ラップランドを旅したとき初めて実感しました。極々弱い光の中では物体はほとんど色を失い、広大なモノトーンの風景が展開されていました。民家の赤い壁も、樅の木の葉の緑も濃いグレーの中に沈み、白い雪とのコンビネーションは、さながら白黒映画の世界。
やがて徐々に明るくなってくるにしたがって、太陽の光が木々に当たりはじめ、前夜の雪が凍りついた枝や葉がきらきらと輝きだします。まるで森が眠りから起き上がってくるような印象がありました。ほんの数時間の短い目覚めに。
このランタンをみていると、そんなフィンランドの真冬の森を思い出します。冷たい雰囲気なのに、不思議と暖かい。お手元に小さなフィンランドの冬景色はいかがでしょうか。

【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る