おはようございます。
ずいぶんと時期はずれの話題になってしまいますが、アイルランドに住んでいた時のこと、寒くなった時期に肉屋の店頭に
という表示が出されているのを目にして、日本とは違う光景にはっとしました。
この”ゲーム”というのは任天堂も、ソニーも関係なく、狩猟のことです。狩猟が解禁になり、野鳥やウサギが入荷したという意味なのですが、この言葉から昔はイギリス貴族にとって狩猟はゲームだったことが伺えます。
日本ではフランス語の”ジビエ”のほうがピンと来るかも知れません。
この時期、肉屋のウィンドウを覗くと、キジやカモたちがブランブランと、天井からぶら下がっているのを見ることができます。それを眺めるに、この21世紀のヨーロッパの都会で、自宅でカモの羽をむしって調理する人が居ることには、さすが狩猟民族と感心してしまいます。(もしかしたら、羽をむしるのは肉屋かもしれませんが)
とはいえ、中国の北京では生きたままの鶏の足を掴んで、市場から出てくるオジサンや、インドネシアのバリ島では生きたままの子豚の足を掴んで、市場で立ち話をしているオバサンに遭遇しましたから、お亡くなりになっているだけまだましかも。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、冒頭の写真はそんな狩猟がテーマのアラビア製マグカップです。
同じく秋冬のイベントである、氷の上での釣りを描いたものと一緒に入荷しました。
この氷に穴を開けて釣りをするのもフィンランドでは一般的のようで、トゥルクで訪れたムーミンワールドの脇の湖でもそうやって氷の上で釣りをしている人を見ました。
このマグカップはかなり大きめサイズで350ml入ります。デコレートはライヤ・ウオシッキネン。ロゴから1980年代以降の製作と分かりますが、ウオシッキネンがアラビアに在籍していたのは1986年までですから、そのころの製品かもしれません。あるいはそれ以降に、デザインだけ提供したのかもしれません。
配色は彼女のカレワラシリーズと同じですが、ベースが白なのでそれよりも明るい感じがします。
大変珍しい物のようで、アンティークショップのオーナーが初めて見たと言っていました。状態も良く、おそらく未使用ではないかと思います。
時期はずれですが、寒くなったら温かい飲み物をふーふー言いながら飲んでみたいこのカップ、来週アップ予定です。
ミタ