友人の森百合子さんの新刊「3日でまわる北欧 in ヘルシンキ」が2月27日に出版されました。
翌28日は出版を記念してお台場で恒例のイベント「北欧ぷちとりっぷ」が開催。いつもは檀上側なのですが、個人的に忙しい時期に当たってしまったため、今回は観客側。レアな(?)バックショット。
その会場では、もちろん森さんの本の販売も。お台場でのイベントについては、また改めてご紹介するとして、今回は本の感想を。
初めて森さんに『3日でまわる北欧 inコペンハーゲン』の次はヘルシンキを予定していると伺ったときに真っ先に思ったのは「難しそうだなあ」でした。
何しろ映画「かもめ食堂」のヒット以来ヘルシンキを訪れる方が増え、観光情報はオフィシャルでも、個人の方のブログなどでも出尽くした感があったからです。
かといって、あまりにもマニアックな場所では観光ガイドとして興味が湧かないし、人気のスポットでは新鮮味が無い。さて、森さんがどのようにヘルシンキを調理するのか、楽しみにしていました。
そして、その楽しみを裏切らない素敵な内容でした。
本にはヘルシンキ観光のトップに出てくるような、ヘルシンキ大聖堂もウスペンスキー寺院もテンッペリアウキオ教会もスオメンリンナ島出てきません。でも、読み進んでいくと、ワクワクしてくる。行ってみたくなる。
そう、この本を通して感じたテーマは
もし、私がヘルシンキに住んでいたら。
だって、私は東京に住んでいるけれど、スカイツリーも、築地の魚市場も行ったことがありません。都庁だって去年来日したデンマーク人を連れていったのが初めて。きっとヘルシンキの人たちも、大聖堂や国立博物館なんてそんなに足を運ぶことは無いはず。
それよりも、朝は評判のベーカリーで買ってみたパンを食べたり、美味しいランチのお店に行ったり、友達へのプレゼント探しに雑貨のお店を覗いたり。週末はフリマに掘り出し物探しに行ったり、スーパーマーケットで日用品を見つけたり、親しい人とビールを飲んだりしているのではないかしら。
そんなフィンランドの人の過ごし方が3日間にギュッと詰まった本でした。
2回目、3回目の人にはヘルシンキ体験の参考になります。初めてヘルシンキに行く人は観光名所を周った後に、いくつかピックアップするのも楽しいでしょう。ヘルシンキはとても小さな街。1日あれば大抵の名所は周れてしますから、2日目、3日目の過ごし方に役立つはず。
また、それぞれの場所がピンポイント的に周る順番で紹介されているもの嬉しい。沢山情報がありすぎるとどこへ行ったらいいのか混乱してしまう人にもお勧めです。
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