聖パトリックの日と、聖ウルホの日

今日の3月17日はアイルランドにとって大切な「聖パトリックの日」です。この日、本国アイルランドはもちろん、多くのアイルランド移民の子孫が住むアメリカでも盛大に祝われ、パレードに集まった人々は聖パトリックを象徴する緑色のものを身に着けたり、シャムロックの葉を飾ったりします。
シャムロックとは三つ葉のことですので、それにちなんでアラビアの三つ葉のクローバー柄Apila(アピラ)に抹茶のラスクを乗せてみました。
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さて、そんな大きなお祭りの陰で、前日の3月16日にひっそりと行われているお祝いがあります。
聖ウルホの日です。
聖ウルホとは、1956年にフィンランド系アメリカ人のリチャード・マットソンが聖パトリックの日に対抗して創作した聖人。聖パトリックがアイルランドから蛇を追い出した(なのでアイルランドには蛇がいない)のに対し、聖ウルホはフィンランドからバッタを追い出したとか。聖ウルホはサワーミルクを飲み、フィッシュスープを好むと設定(と言ってもいいでしょう)されています。また、聖パトリックを象徴する色が緑のように、聖ウルホは緑と紫が象徴の色だそう。
ほとんど冗談のような話ですが、なんと1975年から毎年、フィンランド移民の子孫が多いミネソタ州で(細々と)お祝いされ、今年で41年目。聖パトリックの日の前日というところが涙ぐましいと言うか、姑息というか…。その作戦が功を奏したのか、どうやら毎年聖パトリック関連の面白ニュースとして取り上げられているようです。
今年のお祭りの様子が運営団体のFacebookにアップされていました。なんともバカバカしいのですが、バカバカしさをとことん楽しんでしまおうというアメリカ人らしい楽しさが伝わってきます。お暇な時にでも下記リンク先からどうぞ。
St Urho’s Celebration in Finland
このお祭りの事を教えてくれたのは、家人の友人でミネソタ在住のフィンランド系アメリカ人でした。本国フィンランドの人も知らない超マイナーイベントですが、アメリカでは知られているのでしょうかねえ??
ミタ

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