フィンランドの買い付けは無事終わり、次はスウェーデンです。いつも秋の買い付けで感じるのですが、フィンランドからスウェーデンに入ると風景がぱっとと明るく見えるのです。緑は多く、フィンランドではあまりなかった花だって、まだまだ咲いている。
ところで、ここ数年定宿にしていたスウェーデンのデザイナーカップルが引っ越してしまったので、今回は宿探しに時間がかかってしまいました。
希望するのは、安い、梱包のスペースが十分にある、買い付け先とのアクセスがいい、自炊が出来るか電子レンジなどの調理設備がある。
いわゆる観光客向けの宿さがしでは、希望に合った所はなかなか見つからず、英語やスウェーデン語でも探し、ようやく厩(うまや)の2階を貸している家を発見しました。
夏は乗馬関係のお仕事をしている家で、海岸に近いためスウェーデンの人が夏のレジャーに利用したりするようです。この季節はどこにいるのか馬はいませんでした。
建物は1800年代に建てられたという、大変に古いものですが、内装は現代風に改装されています。ただ、毎日不思議な虫が現れたり、夜になったら壁の中を走る小動物(ネズミ?)の音がするという代物。そういったものが苦手な人にはお勧め出来ない物件です(私も得意ではありませんが)。
ちなみにこの写真は帰る日に撮影。それまでは梱包資材が広がってとてもではないですが、お見せ出来る状態ではありませんでした。
フィンランドに比べて明るい、と書きましたが、庭のリンゴの木からは沢山のリンゴが落ちていて、確実に秋の光景。
こちらは初日に伺った2か所のうちのひとつ。自分の記録用の写真なので、あまり写っていませんが、この日は合わせて50点ばかりを買い付け。
2日目は初めて行く場所をいくつか周り、色々買い付け、3日目は馴染みのディーラーさんのお宅へ。
ここはご夫婦でやっていて会計が別なので色の違うポストイットで区別。下の鳥はスウェーデンのHoganasの製品です。はっきりとは分からないけれど、リサ・ラーソンが提供したデザインのうちのひとつではないかという事でした。
これは、ちょっと気に入ったグスタフスベリのカップ&ソーサーÄnglafia。デザインはMargareta Hennix(マルガリータ・ヘニックス)。
描かれているのは天使ですが、なぜかオッパイが付いています。雰囲気がデザイナーのマルガリータに似ているのが想像を膨らませます。
あとは、大小細々と集めて、この日は2か所で100点ほど買い付けました。
ここの奥さまはお仕事に出来るんじゃないかと思うほどケーキ作りが上手!いつも趣向を凝らしたケーキを用意して下さるのですが、この日は息子さんの誕生日に必ず作っているというチョコレートケーキ。
ねっとりとした食感が特徴の濃厚な味です。とても美味しかったのですが、危険を感じて一切れだけ頂きました。でも、ここで二切れ食べたって何の影響もなかったな。食べればよかった。
これでスウェーデンの行程がようやく半分終了です。
続く。
ミタ
これは初日に移動の都合で宿泊した宿で出てきたシナモンロール。形はアレですが、香りがとても良くて大変美味しかったです。あの香りは小麦の香りなのか、バターの香りなのか。スウェーデンの材料を使えば誰でもあの味になるのでしょうか。ああ羨ましい。