スウェーデン買付3日目はフェリーでデンマークへ。デンマークの見本市会場ベラセンターで年に数回開催されている大きなアンティークマーケット「Loppemarked i Bella」に行くためです。ベラセンターで大きなアンティークマーケットが開催されていることは以前から知っていました。それどころか、それくらいの時期にスウェーデンのスコーネ地方で買い付けをしているとショップオーナーさんやディーラーさんに「ベラセンター行ったの?」「ベラセンターに行かないの?」と声をかけられるので、知らない方がおかしいくらいです。
今回はたまたま開催日と滞在日が重なったので、これはラッキーと出発前からスケジュールに組み込んでいました。
スウェーデンのヘルシンボリからデンマークのヘルシンゴーまで僅か20分。たった20分の船旅ですが、国境を超えるということで、フェリーには免税店があり国境を越えたときに合図のベルと共に開店します。特にお酒売り場は人気で、フェリー乗り場には電光掲示板で価格が表示されているほど。中にはこれが目的で日帰り旅行をするスウェーデン人もいるとか。
乗ったと思ったら、対岸のクロンボー城が見えてきました。クロンボー城はシェイクスピアの戯曲「ハムレット」の舞台として有名です。
アンティークマーケットが開催される土日の入場料は40デンマーククローネですが、前日の金曜日は200デンマーククローネ、初日の土曜日午前中は100デンマーククローネで先行入場が出来ます。それを前もってスウェーデンのディーラーさんが教えてくれたので「行くの?」と尋ねると「行かないわ、高いもん」と。また別のショップオーナーさんに「明日ベラセンター行くの?」と尋ねると「俺は行かないよ」。
ええー!だってあんなに今まで「行ったの?」って散々聞いてたじゃないの。それって、自分たちも行くからってことじゃなかったの!?
スウェーデンのディーラーさんたちの言葉を聞いて、少し気持ちが下がったので、今回は様子見と割り切って、先行入場ではなく一般入場にしました。朝一番に行ったにも関わらず、既に長い行列が出来ていて、10分ほど並んでようやく入場。
端が見えない程広大な敷地にびっしりと出店のテーブルが並んでいます。ところが、なかなかピンとくるものが無く、会場を3周くらい周って、ランプをいくつかと、少しのロイヤルコペンハーゲンなどを手に入れました。
ちなみに、これは一旦会場の外に出るときに手に押された、再入場の為のニコちゃんマーク。
会場で下した現金は使い果たしたし、これからどうしようかと逡巡。そういえば前日に会ったスウェーデンのショップさんから「明日行く(業者向け)オークションにあんたの好きそうなものが出てるから欲しい?」と打診されていたのを思い出しました。電話すると「手に入ったよ」というのでデンマークは切り上げて、再び海を渡りスウェーデンに戻って彼女の店に。店休日だったのですが、開けてもらって落札したというフィッギョのアイテムなどをまとめて買い付けました。
こういう普段も扱っているアイテムなら即決断、即買い付けが出来るのですが、デンマークの物は慣れていないので判断が難しかったです。それに、あらかじめ会場に問い合わせてクレジットカードが使えると聞いていたのにも関わらず、立ち寄った店舗が全て現金のみなのも痛かった。そして、もしかしたら先行入場の際に人気の品物は売れてしまうのか、どうしても欲しいと思えるモノは見つけられませんでした。
ベラセンターのアンティークマーケットは家族やカップルなど一般のお客さまが多く、特別有名なブランドでなくても、気に入ったデザインのランプや家具を1点、2点と買う姿が見られました。車のルーフにテーブルをくくりつけて会場を後にする家族も。もし近くに住んでいたなら、自宅用の家具を探す目的で行くともっと楽しめそうなイベントでした。
ミタ