アラビア100周年とフィンランド100周年

今週の木曜日はアラビア100周年のカップ&ソーサーをアップ予定です。そちらを紹介する前に久しぶりに買い付けたShe-Fo(シェフォ)をご紹介します。

She-Fo(シェフォ)は1926年から69年まで長い期間製造されていたので、それほど見つけにくいアイテムではありません。ただ、デミタスサイズは日本ではあまり人気が無いので、積極的に買い付けることはありませんでした。
ところで、今年3月にフィンランド独立100周年を記念した、各年代を代表するアラビアのパターンを選んだマグシリーズに、She-Fo(シェフォ)が選ばれていました。100周年カップ&ソーサーは分かるのですが、シェフォが選ばれるとは意外な気持ち。これを見てアラビアにとって時代を代表する重要なデザインの一つだったのだと改めて気がつき、再び買い付けた訳です。

※写真はこちらのアラビアサイトより→Suomi 100 Muki
先ほど書いた通り、She-Fo(シェフォ)は1926年から69年までの製造でした。今回は1933年のEPモデルにデコレートして1940年から46年まで作られたカップ(左)と、1926年のOCモデルに1949年から59年のロゴが付いたカップが同時に入っています。

She-Fo(シェフォ)の魅力はカップだけではなく、ソーサーにも美しい装飾がされているところ。こうやって比べると40年代の方が高級感がありますね。金が濃いだけでなく、青の色も深く艶があります。これは型の違いではなく、年代の違いの様です。資料を確認すると、初期のOCモデルもこのEPモデルと同じように、金や青に深みがありました。時代と共に材料費や人件費の高騰でここまで手をかけれらなくなったのかも知れません。

She-Fo(シェフォ)のデザインは、Greta-Lisa Jäderholm-Snellman(グレタ=リサ・ヤデルホルム=スネルマン/1894年-1973年)。アラビア所属期間が1921年から37年と、時代が古いこともあり、日本ではあまり知られていませんが、多くのデザインを残し、かつ指導者として後輩の育成に力を注いでいました。
彼女については今も様々な逸話が残っています。去年グレタ=リサ・ヤデルホルム=スネルマンについてフクヤ通信にアップしていますので、お読みいただけると嬉しいです。実は結構キャラクターが気に入っているデザイナーなのです。
特別な日のデミタスカップ
復刻されたフィンランド100周年マグのシェフォが青一色なのが残念。

この当時のように金と淡い水色の2色、せめて淡い水色の1色だけでも追加して使ってあればイメージがグッと良くなると思うのですが。
ミタ
シェフォのアップは5月半ばごろを予定しています。

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