2月28日にフィンランド大使館が、今日はカレワラの日とツイートしていたので、ああ、そうかではカレワラプレートをブログにアップしようかなと思いつつたちまち1か月くらいが過ぎていました。
最近こんなのばっかり。気が付けばブログの更新が1か月振りでした。
買い付けがないとブログネタが乏しくなる。北欧各国がコロナ規制を全面解除したと聞き、春には買い付けでもと思っていたのに、ロシアのウクライナ侵攻で先が見えなくなりました。いつも使っているスカンジナヴィアエアラインは就航中止、フィンエアーはロシアを避けて迂回するため13時間かかるとか。私が学生時代はヨーロッパに行くにはアラスカ経由が当たり前だったので、元に戻ったと言えば戻ったのですが…。
カレワラとはフィンランドの国民叙事詩で、フィンランド人に聞くと学校で教わり誰もが知っている物語だとか。「日本の人が桃太郎やかぐや姫の物語から無意識に影響を受けているように、フィンランド人はカレワラから心理的に影響を受けているんだよ」と話してくれたことがあります。
カレワラは、古くからフィンランドに伝わる口承の物語を19世紀に医師のエリアス・リョンロートが研究した論文が始まりです。彼が物語の収集を始めた動機は、1809年のロシア帝国によるフィンランド編入を契機にした国全体の民族意識の高まりでした。
カレワラの伝承が残っていたカレリア地方はフィンランドの南東に広がるロシアに接した地域です。18世紀半ばにロシアに割譲され、一旦取り戻したものの、1939年の冬戦争の際に再びロシア(当時はソ連)に割譲されてしまい、80年後の今もロシアの領土です。
どんなに破壊されても国が残れば数十年で復興の道はありますが、一旦他の国になってしまうと取り戻すのに何世代にもかかってしまうのは過去の歴史が証明しています。カレリア地方がフィンランドに戻るときはあるのでしょうか。
カレリア地方はフィンランド人の精神的な故郷と言われています。フィンランドの作曲家シベリウスには、その名も「カレリア」という曲を作っています。
アラビアでは、そのカレワラの物語をモチーフに1976年から1999年までの24枚のイヤープレート、更にカレワラ150周年として作った大型サイズ1枚、合計25枚を作っています。
いま、在庫があるのは150周年と、イヤープレートが9種類、小さな記念プレートが4種類。ご興味が湧きましたら下記リンク先からご覧くださいね。