京都で北欧三昧の旅

1月10日まで京都で開催しているフィンレイソン展に行きたく、こうなったら一人で行くかと思っているのだと友人の編み物作家「しずく堂」さんに話したところ、自分も行きたいので一緒に行こうとなりました。実は一人旅はちょっとつまらなそうなので、一緒に行ってくれたらいいなあと密かに思っていました。いわゆる思うつぼ!

せっかくなので「北欧」をテーマに1泊2日の京都旅。富山からのしずく堂さんと東京からの私なので、待ち合わせはホテルのロビー。無事合流して、展覧会の前にフィンランド発の「カフェ アアルト」のランチで、まずはフィンランド養分吸収。

ヘルシンキのカフェアアルトと同じ照明や家具を使った店内にいるとフィンランドにいるような気分になります。

しずく堂さんが頼んだのはサーモンスープ、私はほうれん草のパイ、手の平くらいの大きなシナモンロールは二人でシェアしました。

お腹が満足したので、いよいよフィンレイソン展です。

京都文化博物館は明治39年に建築された日本銀行京都支店を利用しています。子どもの頃から学校のイベントで京都に毎年のように行っていたのに、神社仏閣ばかり巡っていたため、モダン建築に入るのは初めて。ここに限らずあちこちにモダン建築が残っていて、恥ずかしながら京都にこんな一面があるとは知りませんでした。

フィンレイソン展は噂通り素晴らしく、なによりデザイン画と並べてあるので、デザイナーの手仕事を見られるのが楽しい。

この作品の原画はフェルトペンで全体にドットを書いた上に赤と白の紙を丸く切り抜いて乗せています。こうやって作っているのかと感動。ほかにも切り紙を並べたデザイン原画がいくつもあり、その手法に目から鱗(プロの方には当たり前なのでしょうが)。

アヌ・サーリのパンダ柄「Ajatus」。15年くらい前に表がパンダで裏が笹のビニールコーティングのトートバッグをフクヤで扱っていました。あの時、一つ自分用に取っておけばよかったなあ。

実は二人ともマンガ好き。京都国際マンガミュージアムのカフェで休憩しながら、二人の漫画遍歴について語り合いました。

夕方になったのでデンマーク料理レストラン「FILE CAFE」へ夕食へ。

目的はデンマーク名物スモーブロー!

ところがスモーブローはランチのみということだったので(看板出ていたのに!)前菜に豚肉とリンゴを炒めたエイブルフラシュク(æbleflæsk)にしました。

私が知っているエイブルフラシュクに比べてかなりお上品で、さすが日本だなあと妙なところに感心。これで1日目は終了。

京都には他にも「ザ・レインホテル京都」の中にデンマークレストランがあって、朝食/ブランチビュッフェが美味しいらしいのですが、時間的に難しかったで今回はパス。いつかこちらにも行ってみたいなあ。

2日目は京セラ美術館を外から眺めたり、京都国立近代美術館の『上野リチ展』に行ったり。街中の素敵な洋服店や雑貨店を巡ったりして過ごしました。繰り返しになりますが、京都と言えば神社仏閣しか知らなかったので、今回の旅で京都を新たに認識しました。高い建物がなく見晴らしがよく、道路が広く、景観に配慮した街並みが素晴らしく、歩いていて楽しくいいところ。そりゃあ世界中から人が来るわと初めて納得。また京都巡りをしてみたい。

さて、私はしずく堂さんと別れて、3日目は個人的な用事で神戸に宿泊(となりの西宮市が出身地です)。適当なビジネスホテルをどこでもいいやとネットで探していると、世界の料理を朝食のテーマにしているホテルが、今はスウェーデンミートボールがメニューにあるというのでついつい選択してしまいました。

クリーム煮、という時点で不安を覚えたのですが、案の定スウェーデンのミートボールとは別物。

せめてリンゴンベリージャムやマッシュポテトがあったら良かったのにな。この業界にいると忘れがちなのですが、スウェーデン料理はやっぱりマイナーなんだと、これも京都の良さに続いて再認識しました。

いや、それではあまりにも京都に失礼か。

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