チャートで分かるスウェーデンのお祝いの日

フェイスブックでシェアされていたスウェーデンのお祝いの日チャートが面白かったのでシェアしたかったのですが、スウェーデン語だったので日本語に訳さなきゃと思いつつ、面倒さが先に立っているうちに1年くらい経っていました。

半年前からスウェーデン語を習い始めたこともあり、改めてチャートを見ると1年前と違ってGoogle翻訳に頼らずに分かる部分が増えていたので重い腰を上げて訳しTwitterにアップすると思いもしない多くの反響をいただきました。

ただ、補足が無いと分からない箇所もあり、後から追加でコメントをパラパラと入れているうちにまとまりなくなってきたので改めてこちらにアップしますね。

こちらがそのチャートです。

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スウェーデンのことを知らない人のためにチャートの中にも注釈を入れたのですが(セムラとか)まだ補足が必要な箇所がまだありました。

長くなるので目次を作りました。

シュールストレミング解禁日

「魚から悪臭がする」→「シュールストレミング解禁日」については分かる方も多いと思います。シュールストレミングは発酵させた塩漬けのニシンの缶詰で世界一臭いスウェーデンの食品です。スウェーデンでも北部の伝統食なのでスウェーデン全土で食べられているわけではなく、スウェーデン人全員が食べられるわけでもありません。嫌いというスウェーデン人ももちろんいます。解禁日は8月の第3木曜日です。

解禁日近い9月のスーパーで。

臭くない魚

一方、臭くない魚はニシンの酢漬け。1年を通して食べますが、人が集まる場面では必ず登場するのでクリスマス、イースター、夏至祭の定番の食べ物です。ちなみに、私はこの三つを「北欧三大祭り」と呼んでいます。

おもてなしで5種類のニシンの酢漬けを出されてビックリ

ムストを飲む

少し戻って「ムストを飲む?」のムストはスウェーデン固有の炭酸飲料。味はコカ・コーラっぽい何かです。最近はIKEAでも手に入るようになりました。なぜかスウェーデンではクリスマスにはクリスマスムスト(julmust/ユールムスト)、イースターにはイースタームスト(påskmust/ポスクムスト)を飲むのですがパーケージが違うだけで中身は同じです(多分)。以前スウェーデンでユールムストを飲んだ時の写真がありました。

15時にテレビを見る

15時にテレビを見るとクリスマス?と不思議に思われるでしょう。

実はスウェーデンでは12月24日の15時からドナルドダックのアニメ放送され、それを見る習慣が50年以上続いています。外国人には謎の習慣です。

ちなみにスウェーデン語ドナルドダックは、Kalle Anka (カッレ アンカ)。

ザリガニ解禁日

「ザリガニ解禁日」は8月の第1水曜日。ザリガニパーティーはスウェーデンの夏の終わりの風物詩です。夏の終わり?そう、スウェーデンは8月になるともう秋に入っていくのです。

ワッフルの日

ワッフルの日は3月25日。3月25日は聖告の日(マリアが受胎告知を受けた日)で、聖告の日はスウェーデン語で「Vårfrudagen (ヴォーフルーダーゲン)」。ワッフルのスウェーデン語「Våffel(ヴォーフェル)」に、日の意味の「Dagen (ダーゲン)」を付けた「Våffeldagen (ヴォーフェルダーゲン) /ワッフルの日」と音が似ているからこの日になりました。

たまたまワッフルの日にお邪魔した家で椀子ワッフル状態

ルシア祭

ルシア祭のレーズンが入ったパンはルッセカット。ルシア祭は12月13日に行われる光の聖人ルシアを祝う祭りです。旧暦で冬至にあたる日(うろ覚え)のため、これから日が長くなって明るくなっていくことをお祝いします。ルッセカットはこちら。

シナモンロールの日

シナモンロールの日は10月4日。もともとは販促イベントだったのですが、すっかり定着しています。こちらはスウェーデンのベーカリーに掲示してあったシナモンロールの日のポスター。

3月の第1木曜日

2010年にJonas Svenningsonというスモーランド出身の人が始めた記念日で、プリンセスケーキを食べます。ちょっと訳しようがなかったので「3月の第1木曜日」としましたが、オリジナルには「fössta tossdan i mass」とありました

私には難しいのですが、スモーランドの訛りで「första torsdagen i mars/3月の第1木曜日」が「fössta tossdan i mass/大量の最初のトス(違うかも)」に聞こえるのが面白いからと妹と二人で個人で始めたところ今やスモーランドのお祝いの日になっているそうです。

スウェーデン語をGoogle翻訳したので間違っているかも知れんけど。

プリンセスケーキ

脂肪の火曜日

復活祭(イースター)前の四旬節の断食が始まる前日の火曜日のことです。キリスト教では(ざっくり言うと)この日は断食にそなえてカロリーの高い食べ物を食べる習慣があり各国で食べ物は異なります。

スウェーデンではセムラという甘いパンにアーモンドペーストと生クリームを挟んだお菓子を食べます。

いかにも脂肪

スコーネ地方がスウェーデンなら

デンマークと海を挟んだスウェーデン南部のスコーネ地方は17世紀まではデンマーク領でした。そのため、文化や言語にデンマークの影響があり、デンマーク国旗とスウェーデン国旗を合わせて赤地に黄の十字を配した独自の旗を使っています。

なので、スウェーデンの人にとって「スコーネってどっちかというとデンマークなんじゃないの?」といった複雑な感情があるようです。

手前がスコーネの旗

聖マルティヌスの日

聖マルティヌスの日は11月11日。ガチョウを食べる伝統があるそうです。以前はスウェーデン全土で祝っていたのですが今はデンマークの影響が強いスコーネだけに残っています。

ピザ

スウェーデンでは新年にはピザのテイクアウトをする人が多いです。思うに大イベントのクリスマスに疲れてもう台所に立ちたくないからじゃないかな。

ちなみに2021年の人気ピザ1位はスウェーデン発祥のケバブピザ。

ヴァルプルギスの夜

春の到来を祝う4月30日の祝日(そうスウェーデンの春は5月からなのです)。4月30日の夜から5月1日にかけた深夜に巨大なかがり火を焚いて大騒ぎして酔っ払います。

諸聖人の日

11月の第1土曜日。まあ、日本のお盆のようなもの。

お墓にキャンドルやリースを飾る。

大晦日

花火は日本では夏の風物詩ですが、北欧では冬。特に大晦日。だって夏は夜の10時、11時くらいまで明るいから。

最後の方は疲れてきたのでかなり雑な説明になってしまいましたが、これにて終了!

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