デンマークの伝統料理、フィッシュケーキ(Fiske Frikadelle)を作ったので魚型の器に盛りつけました。魚料理にピッタリと思って。
これはスウェーデンの陶磁器ブランドJie Gantofta(1942-1992)でAnita Nylund(アニタ・二―ルンド)が50年代にデザインしたJassons Frestelse(ヤンソンの誘惑)シリーズの一つ。
ヤンソンの誘惑とはスウェーデンの伝統料理のひとつ。日常よりもむしろ、クリスマス、イースター、夏至祭、あるいは何かのパーティーといったおもてなしやの場面で登場する料理です。ヤンソンの誘惑については下記リンク先Wikipediaの説明をご覧ください。実は随分と前にWikipediaの解説があまりにも間違っていたため、私が書き、そのあと更に詳しい説明をスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのオーナーさんが書き加えてくれました。
ヤンソンの誘惑(Wikipedia)
アニタによるヤンソンの誘惑シリーズは余程人気があったのか、何種類も作られています。過去にフクヤに入荷しただけでも5型7種類。資料を見ると、あと数種類ありそう。
なぜ、こんなに人気があったのか。それは最初に書いた“おもてなし料理”なことに関係があるようです。華やかな場面で出されたヤンソンの誘惑。来客が次々に手を延ばすと徐々に現れる可愛らしい絵柄。パッと笑顔になる瞬間が目に浮かぶようですね。
余談になりますが、ヤンソンの誘惑はグラタンの一種ですが、むしろ浅いトレイで作る料理のようです。かつてスウェーデン人に教わった時、オーブンの天板で直接作っていましたので。
Jieの『ヤンソンの誘惑』シリーズは下記リンク先からお求めいただけます。
Jie Gantofta 「ヤンソンの誘惑」
ミタ
デンマークのフィッシュケーキのレシピは別サイト『北欧のおやつとごはん』にアップ予定です。
北欧のおやつとごはん