遠出と地下梱包部屋

滞在3日目、買い付け2日目は、午前中に1軒、夕方1軒。午前中は、春に買い付けをしたお店が閉店するので、サマーハウスのストックも合わせて蔵出しをするよ、と連絡くれたオーナーさんのご自宅まで遠出をしました。
60年代に建てられたという家は建物そのものがレトロな上、インテリアは趣味の良いビンテージ家具や小物でデコレートされていて、うっとりとするほど素敵。ダイニングに入ると、テーブルに目ぼしい物を集めておいてくれていました。

珍しい物、素敵なものが沢山あったのですが、価格や状態の折り合いもあり、選びに選んで、こんな感じになりました。

ダイニングに用意してくれたものの他にも、三つの部屋に足の踏み場もないほど物がストックされていて、扉から覗くと遥か彼方に良さそうなものが見えたのですが、立っている位置から進むこともできません。奥の物は一つ出すのに10分かかると言われたので、今回はギブアップしました。いつかまたご縁があれば…。

ここへ2時間かけて到着し、2時間かけて戻って、夕方はいつも行くショップへ。ショップのオーナーさんと共通の友人である日本の人も交えて、早めの夕食とおしゃべりに花が咲き、ベルサなどを買い付けて、楽しい気持ちでこの日は終了しました。

さて、翌日は何もないだろうなあと、近くのリサイクルショップへ行き、思った通り特にありませんでしたが、外に出た目的は別にあるので大丈夫。密かにスウェーデンの桃井かおりと呼んでいる店員さんのいる、リーズナブルでそこそこ美味しい食事を出してくれるカフェでの昼食です。

今回は以前、他の人が頼んでいて美味しそうだなあと思っていた、ベジタリアンラザニアにしました。平たく言えばジャガイモと野菜の重ね焼き。

デザートには…なんだったけ?季節柄リンゴのケーキだったかな。

たっぷりのカスタードソースがスウェーデンっぽい。

食べたらとっとと戻って梱包です。実はこの日は最初から梱包日と決めていたので買い付けは初めから期待していませんでした。以前は毎日買い付けから戻ってからその日の商品を夜中まで梱包をしていて、疲れが取れないまま次の日となっていました。今は割り切って丸一日、あるいは半日を全て梱包に充てるようにしています。
今回初めて滞在した宿には半地下のプレイルームがあり、ここを梱包部屋に使っていました。スペースがたっぷりとあるだけでなく、居住空間とは別だったので、毎回片付けなくてもよく、精神衛生上にも良かったです(散らかっているのが目に入ると気持ちが疲れてしますので)。

ところで、北欧の家はそれほど広い訳ではないのに、どうして物があふれないの?と日本在住の北欧人たちに尋ねると口を揃えて「物置があるから」と教えてくれました。
そういえば、フィンランドでもスウェーデンでもデンマークでも、一戸建ての場合は半地下の物置部屋が、集合住宅でも半地下に物置部屋が各住民用に必ずと言っていいほど用意されていました。このプレイルームも物置だったのかも知れません。
欧州では珍しくない半地下の部屋。日本にもあればいいのにと思うのですが、日本は湿気が高く難しいと聞いたことがあります。これは私にとって、北欧の家のもっとも羨ましい点のひとつです。
ミタ
個人ディーラーさんは物置ルームを商品ルームにしているケースが多いのですが、一般の人は何をいれているのか尋ねると「スキー用品」と返って来たのはさすが北欧。スキー用品以外では、友人は普段使わないソファーや椅子を入れてクリスマスとか人の集まる時に出していましたし、小学生くらいの子供がいる家は外遊び用の遊具を入れていました。

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