こんにちは。買い付けレポート、スウェーデン編をやや強引に終了して、コペンハーゲン編です。スウェーデン滞在5日間を経て、フィンランドへ行く前にスカンジナヴィアンエアライン利用の都合で、一旦コペンハーゲンへ。いつもはその日のうちにフィンランド入りなのですが、ディーラーさん候補に会うためと、ちょっと休憩をしたかったのでコペンハーゲンで1泊しました。
スウェーデンでもフィンランドでも地方ばかりの滞在なので、久しぶりの都会にドキドキ。そんな緊張の滞在については、いきなりその日の夕食のことからスタート。思い出しやすい話だったので。昼間の過ごし方は次回書くかも知れない（書かないかも知れない）。
さて、夕食には、せっかくの都会ですので、ちょっと美味しくて変わったものを出してくれるところへ行きたいと思いました。とはいえ、名前を見てもよく分からないメニューから選ぶのは気が重いので、選択ではなく決められた内容のコースメニューがある、日曜日で開いている（日曜日はお休みのところは多い）、北欧らしい料理を出し、カジュアルで気が張らず、そしてもちろん評判が良いところ、の条件でネット検索して、その名もKøbenhavn（コペンハーゲン）というレストランに決めました。
ここのコースメニューには、この通り、よくあるスリーコース（前菜、メイン、デザートの3品）の他に、少しずつの盛り付けで5品、あるいは8品の組合せになった”テイスティングメニュー”があります。それに料金をプラスすれば予め料理に合わせたワインがセットされた明朗会計。
ヨーロッパのレストランで食べると、量の多さに辟易することがあるので、この少量ずつのコースは日本人向き。ところで、テイスティングメニューなんて言葉は初めて知ったので、気になって調べてみました。Wikipediaの「Tasting menu」によると、1990年代から始まり、アメリカで流行し、ここ数年で伝染病のように広がったとか。なるほど。
そんなわけで、テイスティングメニューの5品コースを選びました。まずは飲み物。お酒が飲めないので、リンゴジュースを選びました。
食事の前のパンとして、塩味のカップケーキが出されました。英語で言うセイボリーカップケーキ（savory cupcake）。日本語ではお食事カップケーキ？お皿が、古いロイヤルコペンハーゲンの母の日プレート。欠けがあるのが、かえっていい感じです。
1品目はカリカリのスペルト小麦のベッドに乗ったボラとキノコとレモン、タイム。赤いのはリンゴンベリーだったかな。ベリーを使っているのが北欧らしい。キノコがしめじなのが、ものすごい親近感。
2品目はサバにセロリとコリアンダーのカレー風味ソース。サバは北欧ではお馴染みの魚です。デンマーク料理にはなぜかカレーソースが使われる料理が伝統的に見られます。盛り付けはオシャレレストランで多い、プレートの端っこ。運んでいる途中で躓いて寄ってしまった訳ではありません。
3品目タルタルステーキにトマトチップスやらなにやら乗ってマスタードクリームで味付けしたもの。生肉は苦手ですが、トマトの酸味や食感、マスタードクリームで生っぽさが消え、さっぱりと頂けました。
4品目は豚の頬肉のアンズダケ添え。正に北欧で旬のアンズダケが香り良く美味しい。
5品目のデザートは洋梨とアイスクリームにプラリネ添え。
どれも食感や風味の組み合わせが面白く、美味しく頂きました。分量もちょうどいい。これで400デンマーククローネですから、約6000円(2016年11月）。それに飲み物代は別途です。この内容で、日本ならもっと価格を抑えたところもあるかも知れませんが、場所によってはあまり変わらない気もするし、デンマークとしてはリーズナブルではないでしょうか。北欧ならではの変わったもの、本場のモダン・スカンジナビアンキュイジーヌを気楽に試したい方にはお勧めです。
他にもコペンハーゲンのテイスティングメニューを出しているお勧めのレストランガイドのサイトのリンクを下記に貼っておきますね。私はこのサイトから、今回のお店を見つけました。
The 15 Best Places with a Tasting Menu in Copenhagen
ただ、こういった情報はどんどん古くなるので、行かれる前に必ず確認してくださいね。
ミタ
お料理を運んでくるときに説明を聞くのはいいのですが、下げるときに毎回「どうでした？」と聞かれるのにはやや困りました。5回とも「美味しい」では芸がないと思い、食べながら頭の中で次の言葉を探す羽目に。8品コースでなくて良かった…。
