カボチャ柄のアラビアの器で夏野菜料理

こんにちは。今日から6月ですね。昨日家人が今年初めて蚊に刺されました。東京はすっかり夏日です。
先日の出版打ち上げパーティーでは、カメラマンの方が夏野菜を煮込んだイタリア料理「カポナータ」を持って来て下さいました。夏野菜とくれば、その代表のひとつであるカボチャの柄がついたアラビアのプレートに盛り付けました。このデザインには正式名があるのかどうか、長年扱っていますが、いまだ分からずです。アラビアには名前のないシリーズも多いので、これも無名のひとつかも。フクヤでは便宜上「青いカボチャ」と呼んでいます。詳細不明ですが、ロゴから1970年代の製品と分かります。
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アラビアのある、フィンランドは寒い国なのでカボチャが成らず、伝統的には食べる習慣はありません。なので、このプレートに描かれている実が本当にカボチャなのかどうか、あまり自信がないのですが。
食卓に上ることは無くても、10月になるとこうやって街のあちこちにカボチャが出現します。
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ハロウィンの飾りつけに使うジャック・オ・ランタン用ですね。ただ、このカボチャは食用ではなく、食べられないわけではないのですが、美味しくはないとか。
そもそもハロウィンはアイルランドが発祥のケルトのお祭り。やはり寒冷なアイルランドにもカボチャは無く、そもそもは蕪でランタンを作っていました。19世紀にアイルランドの主食であるジャガイモに疫病が発生したことにより、5人に一人が亡くなるという大飢饉が発生しました。そのため新天地を求め、多くのアイルランド人がアメリカに移民。アメリカでは蕪が無かったので、代わりにカボチャを使ったのが、今はむしろオリジナルを超えて世界的に認知が広がっています。
とはいえ、北欧では日本と同じく“異国の習慣”。ハロウィン用のカボチャや飾りは年々増えているのを感じてはいますが、比較的最近の流行で、誰もが参加するお祭りではありません。
さて、ジャガイモと言えば、アイルランドと同じくフィンランドでも主食はジャガイモ。カボチャを売っていた屋外マーケットでは、もちろんジャガイモコーナーが幅を利かせています。
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日本には無いような沢山の種類があり、外国人の私には区別が難しい。でもこちらの人は料理によって使い分けているようです。隣国スウェーデンの友人宅でご馳走になった時、肉料理と魚料理の付け合わせに違う種類のジャガイモが出てきました。正直、違いが分からなかったのですが…。
日本に食用としてジャガイモが広がったのは北海道の開拓時代だそう。やはり気候が合っていたのでしょうね。
と、思いつくままに書いていると、季節が半年巡ってしまいました。話を強引に戻して、これからの季節夏野菜の盛り付けに、カボチャ柄(多分)の器はいかがでしょう。深さのあるスーププレートは、パスタやピラフにもお使いいただけますよ。
ミタ

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