トラースマッタと消えゆくヘルシンキ名物のカーペット洗い場

Facebookで話題にしましたが、秋に買い付けた裂き織りマット、いわゆるトラースマッタを洗濯してサイトにアップする準備が整いました。

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既にサイトにアップしているトラースマッタはこちら→


トラースマッタはそもそも古い布を裂いて作ったものですので、ご家庭の洗濯機で洗うことができます。また、土足による泥汚れを気にされていたお客さまのご質問でハッとしたのですが、北欧は日本と同じく家の中では靴を脱ぐ習慣があるので、室内で使用されていたトラースマッタは、日本の家庭で使用されているのと同じ汚れの種類と思ってくださって大丈夫です。
やっぱり、西洋と言えば家の中で靴を履いているイメージがありますものね。
これは、洗ってベランダで干しているところ。フクヤのトラースマッタは、洗濯済みを買い付けるか、自宅で洗濯していますので、どうぞご安心くださいね。

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フクヤでは多くの場合、スウェーデンでトラースマッタを買い付けるのですが、この4枚はフィンランドで選んできました。いつも行くアンティークショップにまとめて積まれていたので「どうしたの?」と尋ねると、近所に趣味で作っている人がいて、沢山持って来たのだとか。年配の方が身辺の整理をされたのかも知れません。

4枚のうち、3枚は両端を布でくるんで始末してあります。傷んだ部分を切り取り、切った端がほどけないように処理したのでしょう。長く大切に扱われていたことが分かります。
さて、フィンランドのマットと言えば、テレビや雑誌などで湖や海の桟橋でのマット洗い場をご覧になった事があるかも知れません。ヘルシンキで14カ所あり、私は行ったことがありませんが、夏の風物詩として、ツアーバスが止まる場所もあるとか。

その名物のマット洗い場は消えつつあります。
以前何かに書いたと思うので繰り返しになりますが、5年ほど前に水質汚染のため、禁止ではないけれど、推奨はしないと発表がありました。それに伴い、ヘルシンキ市はマット洗い場の桟橋のメンテナンスを中止しました。洗浄には自然に優しいと言われているパインソープ(Mäntysuopa)を使うのですが、洗う人が増えると環境への影響は少なくはないのでしょう。
ただ先ほども書いた通り、禁止ではありません。今後は桟橋のメンテナンスをしないので、事故があっても自己責任ですよ、と言うことでしょう。こういうところに日本との文化や考えの違いを感じます。いずれにしても、やがてこの桟橋も消えてゆくのでしょう。
ですので、もしヘルシンキ観光でマット洗い場に行かれることがあっても、桟橋は危険なので乗らない方が良いかと思いますよ。
ミタ

海で洗うと聞くと、塩分は大丈夫なのかと心配になりますが、フィンランドの海水は塩分濃度がとても低いそう。そのため、海が凍るのだとか。実際、海岸でも全然磯の香りがしないので、湖にいるような感覚になります。


フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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