40年前のヴォッコ・ヌルメスニエリ

昨日、親しくしている近所のロシア料理店「ロゴスキー」のオーナーさんに誘われて、青山の古本店「古書日月堂」へお邪魔してきました。
ロゴスキーのオーナーさんと日月堂のオーナーさんは高校時代の友人というご縁。ちなみにロゴスキーのオーナーさんの妹さんが私の高校時代の友人という縁です。
日月堂さんはアート系の古書店ということなのですが、店内には店主の佐藤さんの感性で選んだ様々なジャンルや年代の本や雑貨が並び、もしそのテイストがツボにはまれば何時間でも過ごせるところ。
店内を物色していると、フィンランドのテキスタイルデザイナー、ヴォッコ・ヌルメスニエミを特集した1973年のインテリア雑誌が見つかり、購入しました。
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ヴォッコ・ヌルメスニエミの名は知らない方でも、もしかしたら映画「かもめ食堂」で一躍注目を集めたフィネルのコーヒーポットのデザイナー、アンティ・ヌルメスニエミの奥さまと聞けばピンと来るでしょうか(上の写真の端に写っているポット)。
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ヴォッコは1950年代にテキスタイルブランドのマリメッコでヘッドデザイナーを務め、その時にデザインした手書き風ストライプのデザイン「Piccolo(ピッコロ)」の生地を使って作ったシャツ「Jokapoika(ヨカポイカ)」は一世を風靡し、現在も作り続けられています。
写真に写っているのはヨカポイカと同じくピッコロの生地を使っていますが、ノースリーブのワンピース。デザインから70年代のものでしょうか。
ヴォッコ・ヌルメスニエミは80歳を超えた現在も現役のデザイナーとして活躍し、昨年(2013年)も新規店をオープンと、精力的に活動しているので、彼女に関する取材記事はネットで検索すれば容易に出てきます。
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新規店オープンの記事にも書かれているように、今は「legendary designer(伝説的デザイナー)」になっているヴォッコですが、この雑誌が出た70年代は時代の先頭を行く若手デザイナー。
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彼女のデザインが時代を変えるんだ、という熱のこもった現在進行形の文章は当時ならではで、その興奮が伝わってくるのか、読んでいてワクワクとしました。
写真のピッコロワンピースを含め、マリメッコの古着やバッグを5月のフィンランドで沢山買い付けてきました。これらは、下記リンク先にアップしていますので、クリックしてご覧ください。
古着・バッグ
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9月はいろいろ北欧展もあり、すこし忙しくなりそうです。それについては、追い追いご報告しますね。
ミタ
今回購入はしませんでしたが、1955年刊行の雑誌には当時フィンランドに留学していたプロダクトデザイナー藤森健次氏のレポートがあり、タピオ・ヴィルッカラやカイ・フランクの作品や名前が挙がっていて、感慨にふけってしまいました。既に鬼籍の二人も当時は40代で、現役バリバリでした。
フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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