ルーネベリタルトとイソクッカの真っ赤な花

おはようございます。
写真はアラビアのIsokukka(イソクッカ=大きな花)ケーキプレートとルーネベリタルト。イソクッカのプレートを見た時に「真ん中にルーネベリタルトを乗せたら素敵だろうな」と思ったのは時期的なものかも知れません。
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日本で節句にちまきを食べるように、フィンランドにも特定の食べ物に結びついている日がいくつかあります。
クリスマスのクリスマスパイやハムは言わずもながですが、イースターのマンミやラスキアイスプッラ、メーデーの飲み物シマ、そして今の季節ならルーネベリタルトでしょう。
ルーネベリタルトとはフィンランドの国歌を作詞した詩人J.L.ルーネベリ(J.L. Runeberg)の名にちなんだものです。生地に砕いたジンジャーブレッドクッキーが入った、いわゆるリサイクル料理ですが、ルーネベリはこのお菓子が大好きで、毎朝食べていたとか。
1850年代に妻のフレデリカが残したレシピが残っているので、フレデリカが考案したとも言われていますが、それには諸説あるようです。元々あった似たようなお菓子をフレデリカがアレンジして、オリジナルレシピを考えたのかも知れませんね。
フィンランドではルーネベリタルトをルーネベリの誕生日である2月5日の祝日に食べる習慣があります。街には1月頃からお菓子が売り始められる、と言いますから今頃は店頭に並んでいる事でしょう。
ルーネベリタルト専用の細長い筒の形の型が販売されいるそうですが、フィンランド以外では手に入るものではなく、代わりに市販の浅いマフィン型で作るしかありません。
ところがある日IKEAで買った手持ちのマフィン型”DRÖMMARマフィン型“を見ると、まさにルーネベリタルトにピッタリの縦長(自宅のオーブンに入るように両端を曲げています)。
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手元には去年のクリスマスパーティーで作ったジンジャーブレッドハウスの残りがあります(ちなみに賞味期限は2014年まで)。
ジンジャーブレッドハウス
ルーネベリタルトはリキュールで香り付けをするのですが、フィンランドの手芸ユニットTakkuのエックさんにいただいたフィンランドのリキュールLapponiaまであるではないですか。
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これは作れという天からの啓示。
いくつかのレシピを参考にしながら作りました。手順を間違ったり、思いのほか膨れてしまって飾り付けの為に上を少し切る羽目になったりしたのですが、結論から言うと、美味しかった!
甘く、重く、食べにくいのではないかという最初の想像を全く裏切って、ジンジャーブレッドクッキーがとても良い働きをし、口に含むとフンワリとスパイスとアーモンドの香りが広がって食べやすく、パクパクといただけます。
酸味の強いラズベリージャムが甘さを程よく調和してくれます。最初は入手しづらいラズベリージャムを諦めてイチゴジャムにしようかとも思ったのですが、挫けず買いに行ってよかった!多分フィンランドのものよりも小さめサイズではないかと思いますが、日本人には丁度いい感じになりました。
すっかりルーネベリタルトについての話になってしまい、プレートの話が後回しになってしまいましたね。
Isokukka(イソクッカ)は、1970年にアラビアの人気デコレーターEsteri Tomula (エステリ・トムラ)がデザインしたものです。プレートには美しい真っ赤な花が花輪の様に周りを囲み、中央に盛り付けたお菓子を華やかに演出してくれます。
使うたびに、特別な気持ちにさせてくれるでしょう。製造期間が短く、最近は益々見つかりにくくなりました。本日新着でアップ予定ですので、お探しの方は是非ご覧下さい。
ミタ
フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
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