おはようございます。またしても寒々しい光景の写真です。
でも本当に寒いんだもんね。
ここはヘルシンキの台所、ハカニエミ市場近くの入江です。
買い付けではこちら方面に来る事はないのですが、今回は近くに野暮用があったのでこれ幸いと市場に足を運びました。この建物が屋内市場のハカニエミです。
季節によっては市場前の広場にも沢山の屋台があるのですが、流石にこの季節は少なくなっています。これは数少ない広場店舗の一つ。山積みのキノコが美味しそうですね！
それから、いつもの鮮やかなオレンジ色テントのコーヒーショップが遠くからでも目立っていました。
コーヒーカップの看板が可愛らしく、カップから立ち上る湯気のデザインにフラフラと入ってしまいそうになりますが、我慢。
なぜなら、目的は・・・
ここだから。
屋内市場の1階は食料品だけでなく、軽食が食べられるイートインもいくつかあります。こちらはその内の一つ、スープ専門店の「Soppakeittiö（ソッパケイッティオ）」。
人気のお店で、その日も2時近い時間にも関わらず地元の人でいっぱいでした。
私が頼んだのはトマトクリームスープ。ボウルは直径20cmほどの丼サイズで、たっぷりの量があります。
散らされた緑の香草はミントかなあ？ほんの僅かにピリッとした辛味があり、エスニックなヒントが感じられます。
テーブルには最初から2種類のパンが用意されていて、自由に好きなだけ食べることができますが、とにかくスープの量が多いので2枚程度でギブアップ。少ししか食べませんでしたが、パンもとても美味しかったことを付け加えておきます。
さて、市場の2階は雑貨や手芸用品のお店が並んでいます。毛糸屋、菓子缶屋、手作りの用品店やフェルト製品。店主の叔母さんが自宅で織ったというトラースマッタ（裂き織りマット）もありました。
マリメッコも入っているのはよく知られていますが、世界中どこに行っても同じマリメッコよりも、やっぱり手作り品のお店が個性的で見ていて面白い。
私といえば2階に上がるエレベーター脇のウィンドウに目が釘付け。
左の端に、なんて可愛いカラフルなスカート！編み物の出来ない私ですが、もともとグラニーブランケットのようなモチーフつなぎが好きなので、このデザインには編み針を手に取りたくなってしまいます。
ウィンドウに飾られていた本は「Neulo, virkkaa, kirjo jämälangasta!」。作者はSanna Vatanenというフィンランド女性です。
彼女の本やプロフィールについては下記リンク先に詳しく書いてあります。フィンランド語ですが写真を眺めるだけでも楽しいかも（本の写真もそちらからお借りました）。
→Hidasta Elämä – Esteettistä iloa jämälangoista
寒い寒いフィンランドの冬に、たっぷりのスープで体を温めただけでなく、鮮やかな色彩のニットで心まで温まった午後でした。
ミタ
ところで、フィンランドの人は赤い色を身につけているのが目に付きます。やっぱり暖かい色が好きなのかな？
