カステヘルミのツブツブの謎

おはようございます。
昨日の日曜日、スウェーデンのエヴァさんに教えてもらったブルベリーパイ(Blåbärspaj)を焼きました。パイ(paj)といいますが、どちらかと言うとブルーベリー クランブルですね。工程も写真に撮ったので、そのうち「北欧のお菓子コーナー」にアップしますね。
今はノルウェーのジンジャーブレッドとフィンランドのシナモンロールをアップしてありますので、よろしければご覧ください。
北欧の人に教わった美味しいスイーツたち

ここで使っているガラスのプレートは、フィンランドのカステヘルミシリーズの17cmプレートです。オリジナルのカステヘルミについては、1964年から1988年の長い製造期間中に企業統合などが理由で、メーカー名がArabia(アラビア)であったり、Nuutajarvi(ヌータヤルヴィ)であったりします。
そして最近の復刻では、Iittala(イッタラ)ですね。全く、ややこしい。
さて、そのカステヘルミは、突起の装飾が特徴。うろ覚えなのですが、製造の過程で発生するガラスの継ぎ目を誤魔化すための装飾とか。
・・・あー、うろ覚えの情報を書くのは良くないですね。ちょっと調べてみます。
イッタラのプレスリリースにありました。
The idea of using droplets of glass as decoration came to Toikka when he was thinking of ways of covering the joint marks left on the surface of pressed glass pieces by the production process.
プレスガラスの製法で作られた物には継ぎ目が出来てしまうので、それをカバーするためにしずく型の装飾をトイッカが考えたとあります。なるほど。
そのしずく型の装飾には時代時代で特徴があるようです。復刻版のしずくの突起がオリジナルよりも浅いのは、すでにどちらも手に入れている方には知られているところですね。
都内の、ヴィンテージと復刻の両方を扱っているショップでカステヘルミを眺めていたら、店員の方が「ヴィンテージの方が粒がしっかりとしていて、輝きが強いから、私はこちらの方が好きなんです」とおっしゃっていました。私もこれには賛成です(言いませんでしたが)。
さて、写真のカステヘルミの粒には、これまた特徴があります。
この通り、丸いはずの粒の底がフラットなのです。

このフォルムのものはまとめて何枚か入荷したのですが、フラットな形状があだとなったのか、粒の角に小さな欠けがいくつもあったのです。一旦はサイトに出したのですが、なんだか面倒になって、去年雑誌の取材に来られた方に何枚かお分けし、残りは自宅用にしました。
縁があるというのか、その方が今年また別の取材で来られたのですが、その記事ではこのカステヘルミが登場しています。

STORY (ストーリー) 2010年 11月号
北欧風にお皿を重ねるコーディネートで、パラティッシにカステヘルミを重ねて出しました。
閑話休題
長い間、この突起がフラットなカステヘルミは私の中で謎だったのですが、ひょんなことで解決しました。
フラットな突起の形状を持つカステヘルミがロゴシール付きで入荷したのです。

カステヘルミの2段ケーキスタンドです。
このプレートに付いているのは、1952年から1972年に使われた”Nuutajärvi”のロゴです。ということは、初期の頃のカステヘルミは、一番粒が大きく、結果として先端がフラットになったということが考えられます。この想像が正しいのかどうかの結論は、これから入荷してくるカステヘルミのロゴと形状の記録を蓄積する必要がありますね。まあ、いずれにしても長年の謎の一部が解けて気分がいいのでした。
カステヘルミに興味のある方はこちらからどうぞ。現在、ほとんどが売り切れですが、これから色ガラスのものがチョコチョコ入荷の予定です。
Kastehelmi
ミタ
エヴァさんがレシピのスウェーデン語を英語にGoogle翻訳でしたために、ちょっと混乱しました。Googleって「dl(デシリットル)」を「cup(カップ)」って訳すんですよ。それでは倍量になっちゃうじゃないですか(憤慨)。

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