レトロ映画館でミレニアムとカップの謎

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おはようございます。
昨夜、家人を誘って映画を観に行きました。スウェーデンのサスペンス映画「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」です。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD](Amazonのサイト)
2005年に発行された、スティーグ・ラーソンによる作品を原作にしたものです。世界中での大ヒットになったこの小説は、作者が発行直前に急死し、そのヒットを見ることが無かったことでも有名です。
この写真の本は映画を観る前に読んだ、原作小説の英語版です。日本語も出ていますが、英語の練習のつまりで、こちらを読むことにしました。日本語のようにスラスラとは行かないものの、あまりにも話が面白く、挫折することなく、最後まで読み切りました。
英語版「The Girl with the Dragon Tattoo」(Amazonのサイト)
日本語「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上」(Amazonのサイト)
映画が公開されたのは今年の始めくらいですから、もうロードショーは終わっています。というわけで昨日行ったのは、いわゆる2本立ての名画座、という所です。

この名画座は、自宅からバスで20分ほどという、とても近い街にあるのですが、昨日まで存在を知りませんでした。
写真の通り、驚くほどのレトロな外観!壁のカッパのカップルは何を意味しているのでしょうか?
ちなみに看板はペンキによる手描きです。

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こちらが窓口。昨日は特別割引で、2本だてで1100円(通常は1300円)。上映スケジュールなども全てが手書きです。

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殿方洗面所は右に行ってくださいね。
反対側には婦人洗面所もあります。

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館内は禁煙ですから(罰金一万五千円也)喫煙はこちらでどうぞ。

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こちらのチラシを10枚集めれば、次回入場料は無料です(同日日付は除く)。
次回もいい映画をやりますねー!

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映画も面白かったのですが、映画館はもっと面白い!椅子が悪くて、上映中何度も座り直さなければいけないのが難点ですが、それ以外は全く問題の無い良い映画館でした。
ミレニアムは第2部、第3部も映画化されていて、スウェーデンでは既に公開済み。昨夜家を出る前にメールをしたスウェーデンのエヴァさんから「全部観たけど面白かった!でもバイオレンスな場面が多いわよ」と返信が来ていました。
確かに暴力的な場面が多く、一緒に鑑賞した家人の感想は「スウェーデンには変態が多いって話だな」とか。そういう事ではないのだけれど・・・・。
もっとも、この小説を読むように勧めてくださったスウェーデン社会研究所の須永所長も「スウェーデンの福祉国家の闇が分かる」というのが推薦の理由でしたが。
さて、ミレニアムはスウェーデンの孤島で起こった40年前の謎を、主人公が解いていく話なのですが、トップの写真で本と一緒に写っているスウェーデン製のカップも、ちょっとした謎があります。
モノトーンの花柄が美しい、このティーカップはスウェーデンのRorstrand製。シリーズ名はMimosaといいますから、ミモザの花をモチーフにしたのでしょうね。花の周りの葉を細かく書き込むことで、花の白さを際立たせています。
こちらのカップ、日本ではマリアンヌ・ウエストマン作で通っているようですが、スウェーデンでは作者不明とされています。個人的にも、マリアンヌ・ウエストマンのどちらかといえば奔放な線に比べると、きっちりとフォルムを描いているこの線は、作者が異なる様に見えます。
今までも、何度かこのブログで、○○作で通っているけれど本当は違うのでは、ということを書きましたが、これもその一つでしょう。
2009年7月8日 マリアンヌ・ウエストマン作とされているEdenの作者について
2009年11月23日 リサ・ラーソン作とされているBodaのガラスの動物の作者について
2010年3月20日 Per Lutken作とされているアイスペールの作者について
このミモザについては、フォルムがマリアンヌ・ウエストマン作のモナミと同じなのが混同の原因かも知れません。
ただ、以前スウェーデンの個人コレクターの方が「マリアンヌ・ウエストマンとかリサ・ラーソン作なら高く売れるから、そう言う人もいる」と言っていたのですが、本当にそんなケースがあるのでしょうか?
海外旅行の時に蚤の市やアンティークショップを覗く方もいらっしゃると思います。もし、クオリティのいいものをお探しなら、信頼の置ける所から買うのも大事ですが、自分の感性を信じるのが一番のお勧めです。
本当に好きだとか、良いと思ったら、作者が誰でも関係ないですものね。
ミタ

ミレニアムはハリウッドでリメイクが決まったらしいです。主役は新007のダニエル・クレイグ。「彼って変わった顔よね」とイギリスの姉に言うと「確かに猿顔。でも脱いだらすごい。同僚の携帯の待ち受けはダニエルのセミヌード」らしいです。

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レトロ映画館でミレニアムとカップの謎」への4件のフィードバック

  1. 夫がこの頃CTVで「スウェーデン警察」見ています。話がゆっくり進みます。わたしはやることいっぱいあるので、インテリアその他をチラ見してます。
    ダニエル・クレイグが出るならハリウッド版見でみようかな。好きなんですよ。ホホホ。

  2. >>もももままさま
    スウェーデン警察、あまりの展開の遅さと暗さに第1話で挫折しました・・・。スウェーデンの移民問題とかが分かって、へーとか思っていたんですがねー。また見直そうかなあ。
    もももままさまはダニエル・クレイブがお好きなんですね。でも、ちょっと猿顔ですよね?ね??

  3. ハイ、猿顔です。文句なしの男前も好いですが、この顔もいいじゃああ~りませんか♪セクシーやし♪♪セミヌード待ち受けのご同僚のお気持ちわかるぅ~。・・・わ、わたしの待ち受けはネ、ネコです。

  4. >>もももままさま
    実は私も最初は「え!?イメージが違う!」と思ったのですが、見慣れるとなかなか・・・。
    私の待ち受けは、買った時のままです・・・。どんなけ面倒くさがりやねん。

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