こんにちは。今日の夕方ベルギーを出て、夜デンマークに着きました。
写真は、デンマークではなく、ベルギーの蚤の市の様子です。残念ながら滞在中はずっと天気が悪く、その上吐く息が白くなるほど寒かったです。
蚤の市の商品も雨に濡れていますが、こちらの人はあまり気にしていないようです。
驚くのは服やカーペットのような布製品までが平気で濡れていることと、それを買い求める人がいること。ちょっと位の雨では傘を差さない人たちなので平気なのかもしれません。
でも、服は洗えばいいでしょうが、大きなカーペットは自宅で簡単に洗うわけにはいかないと思うのです。雨の中地面に直接置かれ、なかには上を歩く人もいて、家の中で靴で生活する人の衛生観念は違のかもと改めて感じました。
さて、蚤の市は何かあればいいな、という覗き見程度。今回の旅の本当の目的地は・・・・
ここです。
見渡す限りの平地のここはオランダ!
ブリュッセルから電車で2時間ほど、国境を越えて行ってきました。
デンマークも山のない国で見渡す限りの平地ですが、海抜よりも土地が低い場所すらもあるオランダにも山らしいものは見えません。
ここは、フクヤを開店する前にひょんなことで知ってから、数年ごとに訪れているディーラーさんのお父さんが経営する牧場です。肉眼では牛や馬が良く見えたのですが、写真に撮ると何がなにやら分かりませんね。残念!
今はちょうど出産シーズン。この子羊は母羊を亡くしたので、お父さんが代わりにミルクをあげて育てています。
子羊にとても感激したのを見て、次はヒヨコを持ってきて持たせてくれました。数年前にお会いしたときは「英語ができない」とすぐに引っ込んでしまったので、その風貌とあいまって、気難しい方と思っていたのですが、子羊を抱きかかえ「男の子、男の子」と大事な部分を手でつかんでブンブン振って見せてくれる余計なサービスをしてくれるほど気さくな・・・。
閑話休題。
「陽子が好きそうなものを全部家の中に運んだの。もう、足の踏み場もないくらい」の予告どおり、家に入ると想像以上にびっしり!
(ちなみに有り余るほど土地があり牛舎ほどの大きな倉庫もあるので、置き場所には困らないようで、前回よりも確実に物が増えています)
まるでお店のように見えますが、ここは自宅のリビングで、写真には写っていませんが、右側にダイニングテーブルがあり、彼女の4歳と6歳の子供たちがモグモグとお食事中でした。
欲しいものを選びながら脇のダイニングテーブルに乗せていたのですが、ついにスペースが無くなりキッチンにまで侵食。
全部で約130アイテム、150点ほどを買い付けてきました。これらは改めて彼女に梱包してもらって日本に送ってもらいます。到着は6月の半ばごろになるかもしれません。
ところで、この写真にあるのは、オーストリアのウォルター・ボッセによるビンテージオブジェです。
このユーモラスで可愛らしいフォルムが大好きなのですが、特に右側の猫に目が釘付け。なんと猫の尻尾の鳥かごは、小さな鳥が入っているだけでなく、温度計にもなっているのです。
販売用ではなく、自宅用に欲しくて尋ねると「自分のコレクションだけど・・・譲ってもいい」と言います。
でもその顔を見ていると、なんだかこの家にこのままあるほうがいいような気がして、それに子供のいない私が持つことでいつか市場に流れるよりも、この家の子供たちが引き継いだほうが幸せな気もして、記念に写真を撮るだけにしました。
ところで、帰りは実にオランダらしい光景に出くわしました。
“跳ね橋”です♪運河を船が通るときに、橋を持ち上げるのですね。操作をしているのは、近くの家に住む係員。船が近づくたびに家から出てきて橋の上げ下ろしをして、また家に帰ります。
「公務員と思う」と彼女が言うので「いい仕事ねえ」と皮肉っぽく答えると「多分、他の仕事もしていると思うわ。だって、1日3、4時間の仕事で暮らせるとは思えないもの」とのことでした。
さて、明日からいよいよ北欧デンマークでの買い付けが始まります。今回は今まで行かなかったところまで足を伸ばすつもり。いいものが見つかりますように!
ミタ
土産にオリジナルラベルのワインを1本くれました。
ホテルで飲みきらなかった分は、ペットボトルに詰め替えて空港でラッパ飲みしました。傍から見たらかなり怪しい人だったことでしょう。
ボッセの動物たちかわいいですねえ。欲しいなあと思う気持ちといいお値段ねえと思う気持ちの交差点でたたずんで、結局眺めて楽しんでいます。それで、ま、いいか。
>>もももままさま
眺めて楽しむのも、それでいいと思います。いつか縁があれば、その時にやってきますよ。