欧州到着！

こんにちは。昨夜（5月6日）アメリカ経由でペルーからイギリスに移動しました。飛行機を乗り継いで、飛行時間の合計15時間、乗り継ぎの待ち時間を入れると17時間の長旅で、ようやく欧州入りです。
写真は、その前に訪れていたペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡の拠点となるアンデス山脈の街、アグアスカリエンテスで偶然遭遇したお祭りの様子です。
何のお祭りなのかは分かりませんが、教会から（ペルーはカトリック）キリスト像（聖人像？）を教会前の広場に運び出し、その前で次々にさまざまな民族衣装を着けた人々が踊りを披露していました。
5組ほどの団体が踊り終わると、キリストの像はブラスバンドと共に教会に再び戻り終了。そのあとは夜遅くまで、屋台が出て、運動場ではバレーボール大会が行われたり、音楽や踊りが続いたりと賑やかでした。良く分かりませんが、キリスト教と土着の宗教が融合したようなお祝いなのかもしれません。
マチュピチュに向かう前に、標高3600mのクスコを経由するのですが、これはそのクスコの町の一こま。

多くの外国人が訪れるので、街は客引きや物売りで大変賑やかなのですが、このおばあさんのお店は、時が止まったような静けさでした。
店の奥に並んだ布は、観光客向け、というよりはむしろ伝統的な柄が中心のようでしたが、その色彩センスの良さには感心しました。

例えば、これは同じクスコのお土産物屋で購入したニット帽です。
全て手編みで、1枚として同じものが有りませんでした。編んでいるのは店のおばあさん。写真ではちょっと発色が悪いのですが、本当はもっと明るい色目です。
おそらく、特別なデザインの教育を受けていないであろう、市井の人のこのセンスのよさ！パターンの組み合わせといい、色の選び方といい、まったく脱帽です。

ペルーの人には生まれつき、優れた色彩感覚が備わっているのでしょうか。いっそうのこと、おばあさんごと日本に持ち帰りたい。
すばらしく、またとても手のこんだ帽子ですが、日本人の子供のお小遣い程度の価格で買い求めることが出来ます。これは、もちろん物価の違いもありますが、ペルー国内の貧富の差がとても激しいのも理由のひとつでしょう。
この旅で出会った現地に長く住む日本人に聞いたのは、ペルーの高級住宅街のカフェで飲むコーヒー1杯の金額で一日を過ごす人がいること、月の収入が数千円の仕事をしている人がいること、そして、南米のある国の地方では公然と人身売買が行われていること、でした。
売られた子供は売春、もっとひどいときは臓器売買に使われるそうです。彼女が「臓器をとられた子供は死んでしまうわけですよ。赤ちゃんの心臓移植に使われる心臓はどこから来るのか。先進国の子供を救うために、南米の貧しい子供が命を落としている事を知って欲しい」と言っていました。

さて、そんな美しくも厳しい南米を離れ、前述の通り、いまはイギリスにいます。
南米とは打って変わって、ぼんやりとした曇り空。そして数十分ごとに晴れと曇りが入れ替わる、実にイギリスらしい天気の今日です。
ここはロンドンから車で1時間半ほど北に行った、姉の住む町です。イギリスの郊外では典型的な築70年から80年ほどのセミデタッチドハウスが並ぶ住宅街。

セミデタッチドハウスとは、このように一軒の家に見えるのですが、実は真ん中で区切られて、2世帯が住むようになっている家です。真ん中あたりに線があって、両端に扉があるのが分かるでしょうか？

イギリスの家にはこのセミデタッチドハウス以外に、3軒以上が繋がっているものがあり、それはテラスハウスと呼ばれています。
屋根に煙突があるので分かるように、家の中には暖炉があります。イギリス人が良く使う、”ラブリー”の言葉そのものの暖炉のある室内の様子は、姉の許可を得たらご紹介しますね。

それでは、また。
ミタ
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コメントをありがとうございます。ようやく落ち着いたので、これから目を通させていただきますね。