オイバのアイデア

kastehelmivase0410.jpg
昨日、銀座三越の北欧展で展示してあった、Kastehelmiの花器兼キャンドルホルダーがフクヤにも入荷してると、書きましたが、これがその現物です。
三越に展示してあったのは、クリアですが、フクヤにはグリーンが入荷しています。こちらは、グリーンでも薄いグリーンですので、Arabiaで作られたものではなく、もっと古いNuutajarviのものではないかと思います。
kastehelmicandle0410.jpg
こちらの花器は、このように天地をひっくり返すとキャンドルホルダーになるという、王様のアイデアもびっくりの商品。
(王様のアイデア、私が子供の時に一番好きなお店だったのですが、ご存知で無い方はこちらをどうぞ。)
さて、このKastehelmi(フィンランド語で”露の雫”)シリーズは現在も活躍中のグラスデザイナー、Oiva Toikka(オイヴァ・トイッカ)の作品です。
当初は、アートグラスメーカーのNuutajarviで1960年代半ばから作られていたのですが、Nuutajarviが後にArabia傘下に収まってからも継続して、80年代まで作られていたようです。
このことから、いかにこのシリーズがフィンランドで愛されていたか分りますね。
ちなみにこの間にArabia Nuutajarvi(1950-1971) → Arabia(1971-1977) → Nuutajarvi(1977-1988)とブランド名が変わっているので、なかなかブランドを特定できないのですが、このように箱つきだと助かります。
kastehelmic&s.jpg今、たまたまFukuyaに80年代のNuutajarvi期のものと70年代のArabia期のものが入荷しているので、並べて比べてみました。左がNuutajarvi期、右がArabia期です。
日に透かすと良く分るのですが、Nuutajarvi期のものよりもArabia期のほうが透明度が高いのがお分かりでしょうか。
更に手に取ると、Arabia期のほうがガラスが薄く、その特徴であるドットの間隔も密で、全体的に繊細な感じがします。
対してNuutajarvi期のほうは、やや乳白色の色は柔らかく、ドットの間隔がArabia期に比べると大きく、素朴で温かい印象が。
どちらが好きかは、好みの問題なのですが、私としては手作り感のあるNuutajarvi期のほうがやや軍配が上がるかな。
皆さんはどうですか。
こちらの商品は準備でき次第、サイトにアップしますね。

ミタ

【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る