カウチポテトならず


おはようございます。
昨日は東京も強い風が吹く一日となりました。
夕方、買い物袋を持つ手が冷たく、帰ったら飲む温かいお茶のことを思ってひたすら前進。扉を開けリビングに入り、熱々のお茶にスナックを沿えて、ソファーに身を沈めてテレビのスイッチを入れる瞬間と言ったら!夕餉の支度前のひと時の幸せです。
世の中には同じようなことを考える人もいるのでしょう。この写真は、フィンランド、アラビア社のデザイナーカイ・フランクによるTVセットと呼ばれるプレートです。
こちらのデザインが60年代に作られたのが興味深い。60年代と言えば、テレビが一般家庭に普及し始めたころ。お茶の時間に、あるいは食事のあとにテレビを見ながらスナックをつまむライフスタイルが普及していたことを連想させます。
スカンジナビアデザインの特徴としては、フォルムの美しさだけではなく、機能性に富んでいる点も挙げられます。男性デザイナーが考えた鍋でさえ、機能的で実用的。これは、男性もよく家事を手伝い、また家にいる時間が長いと言うことも関係しているよう。カイ・フランクの代表作、Kilta(現・Teema)シリーズも、スタッキングができるなど収納性の良さが主婦には嬉しいです。
このTVセットにしても、生活者の視点が感じられます。カイ・フランクの写真を見ると、どれもクールなハンサムさんですが、家では洗い物や料理などの家事をこなし、やれやれ今日も終わった、なんて思いながらテレビの前でスナックをつまんでいたのかも知れませんね。
(実際はどうか、知りませんが・・・)
さて、こちらのプレート、実はカップが無くソーサーのみの入荷です。合わせたのは、梅田弘樹さんデザインのEclipseコーヒーカップ。(このカップは2月発売予定です)
Gunvor Olin-Grönqvist(グンヴァル・ウリン=グランクヴィスト)によるデコレートのプレートは、それ単体でも素敵です。フリーストロークで描いたようなラインはカップを載せる窪みからプレートの端まで広がって行き、ともすれば冗長になりがちなフォルムを上手く生かしています。
デザートプレートとして、あるいはこのようにお好きなカップを組み合わせてお使いになってはいかがでしょうか?
どうやら今日も寒くなるそうですね。この冬はカウチポテトならず、TVセットでテレビの前に陣取って見ては?こちらのセット、カップも揃ったグレーも入荷しています。
ミタ
下に敷いてあるのは60年代のビンテージファブリックです。とっても大きいので、なんとなくアップが後回しに・・・。撮影、大変そうなんですよ。

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