今までヨーロッパだけでは20カ国ほどを訪れ、それぞれの国でその国ならではのパンを食べましたが、デンマークはその中でもかなり美味しいのではないかと思っています。
特に今まで訪れた北欧4カ国の中では一番美味しい。それはもしかしたら私が、神戸に程近い町で育ち、ドイツパンに馴染みがある、というのも理由のひとつかもしれませんが。
今回泊まったホテルの朝食では、毎朝10種類程のパンと、4種類程のハム、そしてチーズが1種類ビュッフェに並びます。どのパンも派手さはないものの、口に含むと香ばしい小麦の風味がし、塩辛すぎもなく、甘すぎもなく、程よい味に、パリッとした表面と柔らかな中身のバランスがよく、普段あまり朝食を食べない私でも、こぶし二つ分くらいの大きさのものが、2個はすんなりと入ってしまうほどです。卵料理やソーセージなど温かいものやボリュームのあるものが無くとも、パンが美味しい、というだけで、シンプルな朝食がご馳走になるのだと改めて納得する味です。
さて、食べてばかりではなく仕事もしています。今日はアンティークショップではなく、コペンハーゲンから郊外電車で1時間半ほど離れた町に住むディーラーさんのお宅に直接お邪魔して商品選びをしました。
もともとはご主人のおばあさまが住んでいたという、築100年以上の家をリフォームしたお宅は、外見はごくごくシンプルなのに中に入れば、高い天井と燦燦と光が注ぎ込む大きな窓を持った美しい室内でした。窓際には彼女の個人的なコレクションのフィンランドやスウェーデンのガラスが並び、光を通して室内に様々な色を落とします。同じ色のガラスを並べるのがどうやらコツらしい。
ほかにもインテリアのヒントが沢山です。この高い天井なしでは、なかなか真似は難しいものもありますが、Teemaのボウルの使い方なんてすぐに取り入れられそうですね。
一通り商品を選んだ後に、出てきたお昼ごはんはデンマークの伝統料理、スモーブロー。スモーブローはナイフとフォークで食べるのがデンマーク式、だそうです。
ちなみにディーラーさんはフィンランド人。結婚してデンマークで初めてスモーブローにナイフとフォークが並んだのを見たときは驚いたそう。
「だって、フィンランドでは手で食べるのよ。」
そうして食後はコーヒーとデンマークのお菓子。コーヒーはあまり飲まないのですが、デンマークはコーヒーもとても美味しいのです。
うーん、やっぱりデンマークって美味しいものが沢山ですね。
ミタ
今日はもう、おなかいっぱいです。