甘くないケーキ


おはようございます。
我が家ではお魚料理は火・金の燃えるごみの日の前日、と決まっています。と言うわけで昨日の木曜日は、鰤のあらが手に入ったので、季節外れですが鰤大根にしました。でもやっぱり冬大根の方が美味しかったですね。がっかり。
ところで、皆様”フィッシュケーキ”と言う料理をご存知ですか?ケーキという言葉がついていますが、甘くはありません。この場合の”cake”とは”固まったもの”という意味です。
イギリス料理で、前日の残りのジャガイモと干し鱈などの魚のほぐし身を混ぜ、丸めてパン粉を付けて焼いた物です。いわばお魚版コロッケ、という風ですが、揚げずに焼くところがヘルシー。それに、玉ねぎのみじん切りとひき肉をいためる面倒な工程がないので、コロッケよりも簡単です。
そのフィッシュケーキを盛り付けたのは、RorstrandのケーキプレートMy Gardenです。デザインはマリアンヌ・ウエストマン。お魚柄で合わせてしゃれてみました。
ところで、以前住んでいたアイルランドはかつての支配国イギリスの影響が色濃く、イギリスと同じくジャガイモが主食なので毎日のように食べます。私の友人のお義父さんは、毎朝ジャガイモの皮をむいてから出勤するのが長年の習慣で、お義母さんがそれを晩御飯にゆでたり、マッシュにしたり、焼いたりして出します。
「もう!お父さんったら!今日は外出で遅くなるからジャガイモ剥かなくってもいいって言ったでしょ!」という夫婦喧嘩がたまにあるそうで、なんとも平和な話ですね。
で、しばしば夕食のジャガイモが残る。残り物を捨てずに再利用したいと思うのは世界中の主婦の願いなわけで、こういった再生料理が生まれたと言うわけです。
さて、今日は鱈の代わりにツナ缶を使ってアイルランドで食べたフィッシュケーキを再現してみました。とはいえ、色が余りにも寂しいので冷蔵庫にあった赤ピーマンをみじん切りにして入れることに。(邪道ですね)
キッチンに向かう前に洗濯物を洗濯機に放り込んでスイッチオン。
まずはジャガイモを剥いてラップに包んでレンジで4分。その間にパン粉をバーミックスで細かく砕き、赤ピーマンをみじん切り。小麦粉ととき卵を用意。(溶き卵と小麦粉を混ぜてしまえはもっと簡単)ジャガイモをレンジから取り出して、マッシュする間にさっきのピーマンを30秒ほどレンジにかけます。
レンジから赤ピーマンを出して、先ほどのマッシュポテトに、ツナ缶と一緒に混ぜます。ツナに味があるので味見をして、足りないようなら塩コショウをしてください。
次にピンポン玉よりやや大きいくらいに丸め、コロッケを作る要領でパン粉をつけたら、フライパンで焼きます。中身は火が通っているので焼き目が付けば大丈夫。オーブンで焼けば、時間は掛かりますが、その間洗い物や他のことが出来るのでいいですね。
ちゃんと時間を計っていませんが、出来上がっても洗濯が終わっていなかったので、4個作るのにせいぜい20分くらいでしょうか。
あっという間に出来るし、沢山作って冷凍しておけるのでお弁当にも便利ですよ。この春、お弁当作りが始まったお母さんにもお勧めです。
ミタ

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