今日は3月17日。アイルランドの最大のお祭「セント・パトリックス・デー」の日です。
アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックの命日であるこの日は、アイルランドの祝日で、メインストリートではパレードが行われ、広場には出店が並び、人々は緑の物を身に付けて街に繰り出します。
聖パトリックはキリスト教の教え「三位一体」を葉が三つに分かれた三つ葉(シャムロック)に例えて説明したエピソードが有名で、三つ葉は聖パトリックを象徴するモチーフ、ひいてはアイルランドを象徴するモチーフの一つになっています。
今日アイルランドの街に出れば、聖パトリックを偲んで胸にシャムロック(三つ葉)の束をブローチの様につけている人が沢山いることでしょう。その光景はアイルランドに住んでいたときに思い出の一つです。
アイルランドは1980年代まではヨーロッパ最貧国の一つだったため、19世紀から20世紀初めまで多くの人々が生きるために海外へと移り住みました。現在ではアイルランドの人口約450万人に対し、世界中のアイルランド系と思われる人は約8000万人と言われています。
特にアメリカには多く、セント・パトリックスのパレードはアメリカでも毎年アイルランド系の人々によって盛大に行われます。多分、アイルランド本国よりも規模が大きいのではないかな。
そして、日本でも各地でパレードが行われています。ここ東京では表参道で行われるのですが、日本はもちろん3月17日は祝日ではないので、毎年17日に近い週末に開催されるのが恒例。
ところが、今年は今日が日曜日なので、正にセント・パトリックス・デー当日のパレードとなりました。お天気も良いし、きっと盛り上がることでしょうね(個人的にはアイリッシュセッターとアイリッシュウルフハウンドの行進が一番好きです)。
まあ、そんなわけで「そうか、今年は当日開催か」と感慨に浸りつつ、北欧には関係ないものの、聖パトリックにちなんだコーディネートを作りました。
シャムロック(三つ葉)にちなんでクローバーが描かれた、アラビアのクロッカス ティーポット。それに同じクロッカスのモノクロのディナープレートです。抹茶で色を付けたケーキを乗せました。
クロッカスシリーズはモノクロとカラーが有りますが、今の季節はカラーの瑞々しい色合いが目に嬉しいですね。ティーポットは在庫があります。ディナープレートは再入荷して、今月中にアップ予定です。
それでは、Happy St. Patrick’s Day!
皆様も良い週末を!
ミタ
三つ葉の形にも見えるケーキはフィンランドのアアルトベースのフォルムです。シリコンの製氷皿を使って作りました。オーブンに使えるかどうか分からなかったので、電子レンジで作る蒸しケーキです。
ところで、1980年代まではヨーロッパ最貧国、と書きましたが、現在40歳くらいの友人(コンピュータープログラマ)は子供の頃は家に電気がなく、お風呂は暖炉で沸かしたお湯をたらいにため、週に1回入るだけだったそうです。その他にも、同世代から子どもの時の話を聞くと、同じ20世紀の話とは思えないことがしばしば有り、日本の豊かさを思い知りました。