スウェーデン一の富豪のハンバーグとヒヤッとしたこと

今年は本当に暑かったスウェーデン。10月でもまだまだ暖かく、シャツとセーターの重ね着で充分で、コートがいらないくらいでした。羊たちも緑の中で幸せそう。

この日は日曜日だけ開いているお店に行って、時間があったので、少し足をのばして2年前に亡くなったディーラーさんのお店がどうなったか覗くついでに、その店の近くにあるマーケットの複合施設内レストランへ行きました。
美味しい料理をビュッフェ形式で(スウェーデンにしては)リーズナブルな価格で出してくれるお気に入りの場所です。ところがメニューを見てビックリ「ビュッフェじゃない!」

どうもビュッフェは平日のみで、日曜日はランチメニューから選ばなければいけないようでした。何となく書かれているスウェーデン語から推測するに、世界のストリートフードと伝統料理がある様子。スウェーデン語が分からないので、レジのお兄さんに伝統料理の方の説明を問うと、もちろんお兄さんは英語が堪能なのですが、料理の説明は材料や調理法の英語が良く分からない様子で、うーんと考えながら辛うじて一番目は肉料理で二番目は魚料理で三番目はステーキと言います。
困ったなあ、魚が無難かなあ、魚にしようかなあと注文しかけたとき、突然一番上の「Wallenbergare med klassiska tillbehör」の文字に記憶が呼び覚まされました。
ヴァレンベリ家のハンバーグ!
2011年にハナトモさんのスウェーデン料理教室で作ったアレ!スウェーデン一の富豪ヴァレンベリ家にまつわる挽肉料理!

とても美味しかったです。ありがとうヴァレンベリ家。ありがとうハナトモさん。あの料理教室が無かったら気が付かなかった。

ヴァレンベリ家(Familjen Wallenberg, [ˈvalːənbæɹʝ])は、金融界と産業界で有名なスウェーデンで最も影響力があり富裕な一族である。1990年には、この一族がスウェーデンのGNPの3分の1を間接的に支配していると見積もられている。ヴァレンベリ家は自らが人選した企業幹部を通じた閥と最大の議決権を持つ株式により兵器メーカーSAAB などの各傘下企業をコントロールしている。また、外交官のラオル・ヴァレンベリは第二次世界大戦中に何千人というユダヤ人をホロコーストから救ったことで知られている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そして翌日。もう大体買い付けは終了したので、落穂ひろいに初日に肩慣らしに行ったショップへ。案の定特に目新しいものはなかったのですが、以前から気になっていた隣のカフェで遅い昼食を取りました。メニューはスウェーデンらしくオープンサンドが数種類で、具もいかにもスウェーデンの「スウェーデンアンチョビ+ゆで卵」「ミートボール+ビーツのサラダ」。

母の日の飾り皿をお皿にしています。以前行ったデンマークのレストランでも母の日プレートをパン皿にしていました。最初は驚きましたが、今は使い方を決めつけていた自分の方が発想が貧困だったなあと反省しています。
さて、戻って梱包の続きをしようか、でもまだ時間が早いから近くのショップに行こうか。家具中心だから期待できないかも知れないけれど、そうしよう。
ショップに入ってオーナーさんに挨拶して店内を見渡すと、目立つ場所のテーブルにスピサリブの山があり「såld(売約)」と紙が貼られています。これは欲しかったなあ、先を越されたなあと横目で見ながら、ロールストランドやアラビアなどを棚からピックアップし、スピサリブの山の隣に並べました。
オーナーさんに「計算してくれますか?」とお願いすると、スピサリブの山を指して「それから、ここから選んで」「…」「覚えてる?」「え!はい!もちろん覚えていますとも!」。
実はすっかり忘れていたのですが、数か月前にこのショップから、スピサリブがまとめて入ったから欲しいならキープするので来たら状態を見て選んでいいよ、とやりとりがあったのでした。
危なかった。さっき行ったショップに、もしも沢山物があったら、そのままここに来ないで帰国するところでした。


自分で自分が信じられない出来事でした。
とにかく、これでスウェーデンでの買い付け終了。あとは梱包&発送です。
ミタ
亡くなったディーラーさんお思い出について書きました。文字ばかりですが、お暇な時にでも…
バカなデンマーク人の話

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