こんにちは、今週末は父の日ですね。お父さんに専用カップのプレゼントなんていかがでしょうか。写真の手前にあるカップにはスウェーデン語で「お父さんのカップ(Farskopp)」と書かれていて、お父さん専用のカップとなっています。
製造はフィンランドのアラビアで、すっきりとした白に青のラインで描かれた花柄は清潔感のあふれるイメージです。
それもそのはず、このカップは「Sininen Keittiö(青いキッチン)」という、スパイス入れやカッティングボードなど、いわば台所周りで使うアイテムを集めたシリーズの一部なのです。
Sininen Keittiöシリーズそのものは1983年から1993年と比較的新しいのですが、フォルムデザインは過去に作られたものや、様々なデザイナーによる作品の寄せあ・・・いいとこどり。
(ちなみにアイテムにより製造年は異なります)
例えば、カッティングボードは1956年に、ピッチャーは1953年にいずれもKaarina Ahoがデザインしたもの、バターケース、キッチンペーパーホルダー、乳鉢と乳棒はRichard Lindh。スパイスボトルはVeikko Roininenといった具合です。
このカップは1960年にUlla Procopéによるデザインです。見覚えがある、という方もいらっしゃるかもしれません。 そう、1960年から2002年までのロングセラーを誇った、プロコペの名作Valenciaと同じ形です。
つまり、使い勝手の良さは保障済みです。容量もたっぷり200ccですので、スープにもお使い頂けます。どうしてキッチン周りシリーズにカップとしてこれだけが加えられたのか良く分りませんが。
ところで、最初に書いたとおり、カップの文字「Farskopp」はフィンランド語でなくスウェーデン語。もちろんフィンランド語の「Isänkuppi」もあります。フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語の両方。スウェーデン語を使う人は6%にも満たないとはいえ、スウェーデン語圏の人向けに作られたのか、あるいはスウェーデンへの輸出用としても作られていたのかも知れません。
ちなみにお父さんのカップの後ろにあるのは「お母さんのカップ(Morskopp)」。こちらもスウェーデン語表記ですが、同じくフィンランド語表記の「Äidinkuppi」もあります。
お父さんへのプレゼントにかこつけて、ご自分用にお母さんのカップも一緒にいかがでしょうか?お揃いなんて、案外喜ばれるかも知れませんよ。
こちらのカップは6月14日に新着としてアップ予定です。すぐにご注文頂ければ17日に間に合わせる事が可能です。どうぞお楽しみに。
ミタ
観光地に行くと良くある名前グッズ。これ、北欧にもあるんです。ついつい自分の名前を探してしまうのですが、フィンランドには男性名としてJouko(ヨウコ)があるんですよね。フィンランドではMika(ミカ)やAki(アキ)も男性名なのです。