おはようございます。
昨夜、東京は雪が降り真っ白に覆われたのですが、今朝はもう溶け出しています。
その雪を少しすくってフィンランド、アラビア社のお皿に乗せてみました。選んだお皿は単純な発想で「Lumikukka(ルミクッカ)」。フィンランド語でLumiは雪、Kukkaは花ですから、雪花という意味です。
実際描かれている花の種類は何なのか、良く分からなかったのですが、小さな白い小花が放射状に付いた愛らしい姿です。
写真に使ったのはピンクですが、Lumikukkaシリーズは他にグレーと青があり、どれも淡い色合いで、白で描いた花ははっきりとは見えません。
けれども近くで見ると細く繊細な茎の先に小さく愛らしい白い花が咲いているのが分ります。
そんな優しいデコレーションをしたのは、女性デザイナーのRaija Uosikkinen(ライヤ・ウオシッキネン)。製品は1960年から1964年まで生産されました。
ケーキプレートのほかにはコーヒーカップ、クリーマー、シュガーボウルとホールのケーキを乗せるための大き目のお皿があり、当時はコーヒーセットとして出されたようです(ティーカップはありません)。
コーヒーセット、というとディナープレートやソースボードなど食事用の食器は作られなかったという意味です。
雪深く、寒く、薄暗いフィンランドの冬の日。自然と外よりも中で過ごす時間が長くなります。そんなとき気晴らしに友人の家に行って、柔らかな光の中でこれも柔らかなLumikukkaでコーヒーと手作りのケーキを頂くのはさぞかし心が温まる時間だったのでしょう。
ケーキが減るにつれて姿を表す白い花は、雪解けを待つ人々に小さな喜びを与えてくれたのかもしれませんね。
ミタ
珈琲香坊さんにコーヒーの淹れ方を教わったら格段に美味しくなりました。