ヘルシンキ現代美術館(キアズマ/Kiasma)での昼食を終えて、フィンランド・デザイン・ミュージアムへとぶらぶら散歩。思えば何度もヘルシンキに来ながら、行くのは初めてのような気がします。普通の古い建物の入り口は少し分かりにくいのですが、中は入り口から想像できない程広い空間でした。
受け付けでチケットが「5ユーロ」というので、案外リーズナブルね、と思ったら続けて「いま改装で1階と地下だけの半分しかオープンしていませんから割引価格になっています」と。通常価格は10ユーロだそうです。何年も前に11月にキアズマに行くと、やはり改装でほとんど観られなかったことがありました。どうしても買い付けはシーズンオフに充てることが多いので仕方ないですね。
館内は一部を除いて撮影可。展示は20世紀のデザインを年代ごとに順を追って周れるようになっています。これは1920年代のアラビアの製品。アールデコの典型的なデザインです。
フクヤで取り扱っている50年代、60年代の製品。
フクヤにも何度か入荷した、ライヤ・ウオシッキネンのエミリアがありました。
コレクター垂涎のムーミンマグ。
美しいガラス製品。
その裏側には見事なビルイェル・カイピアイネンのビオラの作品。
カイピアイネンの作品は他にもありました。
地下に行くと、こんなレリーフも。レリーフの横にはカイピアイネンと親しかったマリメッコの創設者アルミ・ラティアの別荘についての解説がありました。
もちろん、そのマリメッコの服も展示されています。
服と一緒にバイクや家具も並んでいるので、当時のライフスタイルが彷彿とされます。
さて、実はこのフィンランド・デザイン・ミュージアムに展示されている作品の一部がこれから日本で展示されます。2017年にフィンランドが独立して100年を記念して、フィンランドデザイン展が2017年1月14日から福岡市博物館を皮切りに愛知県、福井県、東京都、宮崎県とほぼ1年かけて全国を巡回します。
フィンランド・デザイン展の詳細は下記リンク先をご覧ください。
「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」
サイトを見ると、展示総数は約700点の大展覧会となる予定で、フィンランド・デザイン・ミュージアムからも多くの収蔵品が運ばれてきているそう。もしかすると、2017年は日本で観た方が良いかも知れませんね。
ミタ