昨日の6月10日にアイスランド大使館で開催された「サマーパーティinアイスランド大使館」のイベントに行って来ました。品川徒歩10分の住宅街にある、シンプルな建物。北欧の他の国に比べると小ぶりで、むしろ向かいの家の方が大きいくらい。
それもそのはず、アイスランドの人口は約32万人で、日本在住のアイスランド人はたったの73人だとか。
今回のイベントはアイスランド映画「好きにならずにいられない」の公開前キャンペンの一環として開催されたものです。
会はトークの2部構成になっていて、1部は東京国際映画祭プログラミングディレクターの矢田部さんと、トーキョーノーザンライツフェスティバルスタッフの細川さんのお二人による北欧映画談義。
冒頭で、北欧映画は現実をシリアスに描いた心をえぐるような内容が多い、との話をされていて、これは昨年のスウェーデン映画「さよなら人類」のイベントで森さんとノーザンライツ代表の笠原さんも同じ話をされていました。
矢田さんのお勧め映画は、これから公開されるデンマーク映画「地雷と少年兵」だそう。これは私は昨年の東京国際映画祭で観て、とても心に残った内容です。全国公開が決まったとは嬉しい。多くの人に見て頂きたい作品です。
第2部のトークは、北欧ぷちとりっぷで毎回好評の「北欧男子トーク」番外編。司会は「北欧BOOK」代表の森百合子さんと、アイスランド人ラグナルさん、フィンランド人ヨウコさん、デンマーク人イェンスさん。
予めアンケートで集めた様々な質問に3人の北欧人たちに答えてもらう形式でトークが進みます。話の上手なイエンスさん、とぼけたヨウコさん、今どきの若者らしいラグナルさんの答えに笑いが何度も沸きあがる楽しいトーク。
沢山の質問がありましたが、印象に残っているのが「北欧は男女平等で知られていますが、日本で平等でないと感じる事はありますか」の質問にアイスランドのラグナルさんが「俺がマフィンを作ると”女子力が高い”と言われる。そう言われることは別に構わないんだけど、女子力という言葉があるのがアイスランドでは考えられない」の発言にハッとしました。確かに性の役割を固定した偏見から生まれた言葉。これからうっかり使うこと無いよう気を付けよう。
会ではレストラン「ストックホルム」さんによる美味しいフィンガーフードも振舞われました。
北欧でこの季節に飲まれるエルダーフラワーのシロップ。数日前スウェーデンの友人が庭で採ったエルダーフラワーで作ったとFBで投稿していて、まさに旬の味。
でも、蚊もいないような気温の低いアイスランドにはエルダーフラワーはあるのかしら?
そんな優しい男性を描いたアイスランド映画「好きにならずにいられない」は6月18日ヒューマントラストシネマ有楽町を皮切りに全国順次公開です。劇場やスケジュールの詳細は下記リンク先からどうぞ。
『好きにならずにいられない』公式ホームページ
ミタ