給水塔と湾岸のランチ

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ヘルシンキ郊外の街エスポーにあるディーラーさんのところへ行くときに気になっていた建物。

まるでSF映画に出てくる宇宙基地のような形ですが、実態はエスポーが所有する給水塔です。資料によると建造は1968年で、タワーの高さは45.3m、海抜では76.3m。

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この写真は去年の10月に撮ったものです。この時は通りすがりに見ただけだったのですが、今回はエスポーのディーラさんの前の買い付けが思ったよりも早く終わり、約束まで数時間余ってしまったので、足を運んでみました。
10月に調べた情報によると、タワーの最上階はビュッフェレストランになっていて、観光客やビジネスマンに良く利用されているとか。ビュッフェランチは48ユーロ。そんな贅沢は出来ないので、目的はベランダからはエスポーの景色を見下ろすことです。

何の気なしにエレベーターで上がると、そこはレストランの入り口。いきなりキビキビとしたウェイトレスに迎えられてしまいました。ドギマギしてしどろもどろで「あの、食事でなく、えー、ただちょっと外の景色を…えっと…」「見学ですか。外に出る扉までご案内しますね」「ああ、そう言いたかったんです」「そうだと思いました(笑)」
てっきり展望台として開放しているのかと思っていたのですが、どうもそういう訳ではなさそう。きちんとした身なりの、いかにもビジネスランチの人たちの中をカジュアルな旅の服装で抜けるのはちょっと、いや、かなり気恥ずかしいものでした。

来たからにはしっかりと一周し、写真も撮りましたが。

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高い建物が全然なく、彼方まで見渡すことが出来、建物の周辺に木々が生い茂るその光景は、東京と随分と違っていました。
案内してくれたウェイトレスさんにお礼を言って、立ち去る時に見えたビュッフェ料理はとっても美味しそう。

いつかきちんとした服を着て食事をしに再訪問しようと心に誓って、今回は近くのカフェでスープランチ。

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テーブルにはイースターを象徴する花、黄色いラッパ水仙が。イースターは終わったばかりですが、初春の花なのでしょう。翌日、花屋の前を通りかかると、ラッパ水仙だらけで真っ黄色でした。

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カフェは湾岸添いにあり、目の前は海。犬の散歩をしている人が何人もいます。

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隣のテーブルでは、食べ残したパンを取り合う雀の姿。

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海と花と雀を目に、抑揚のあるフィンランド語で会話するオジサンたちの大声とはしゃぐ子供の声、鳥たちのさえずりを耳に、ぼんやりと約束までの時間を潰しました。
ラグジュアリーなレストランも魅力的ですが、まあ、むしろこっちの方が私に合っていますね。

ミタ

この日は4カ所周りましたが、買い付け品はディーラーさんに送っていただくので、写真なしです。

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