こんにちは。デンマークのクリスマス、ランチ編の続きのディナー編です。
さて、ランチ編でも書きましたが、北欧のクリスマス本番は24日。クリスマスディナーも24日に行います。教会のミサから戻ってディナーの用意です。
デンマークのクリスマス飾りと言えば、クリスマスハートが有名ですが、こちらもデンマークの定番のクリスマス飾り、クリスマスの星(Julestjerne)。デンマークの隣国ドイツ発祥の飾りで、紙のテープを4枚使って折り上げます。誰もが知っている飾りなのに、折り方を知っている人はほとんどいないとか。
もし折ってみたい方は、こちらに詳しい作り方があります。
→How to Make a German Paper Star
北欧のクリスマスのメインディッシュはターキーではなく、ポークです。スウェーデンとフィンランドではハムがメインですが、デンマークとノルウェーではローストポークがメインです。デンマーク語でFlæskesteg(フレスケスタイ)。皮つきの豚肉の、皮の部分に細かく切り目を入れて、オーブンで焼き上げます。
これは付け合わせの新じゃがのカラメル和えを作っているところ。デンマーク語で、Brunede kartofler(ブリュンネ・カルトッフラー)。意味は茶色のジャガイモ。
フレスケスタイが焼きあがりました。表面の皮の部分をいかにカリカリにするのかがポイントです。皮の間に挟まっているのは、月桂樹の葉。
カラメルポテトも出来上がり。奥の赤いものはレッドキャベツの蒸し煮(Rødkål)で、クリスマスには欠かせない、肉料理の付け合わせです。
スライスされたフレスケスタイと、これもデンマークの伝統的なクリスマスメニュー、ローストダック(Gåsesteg)。
お肉用のグレービーソースです。冷めないようにキャンドルを下にセットする、ウォーマーの器に入れてあります。
お皿に盛り付けたところ。ちなみに、これは上品すぎたようで、デンマーク人たちはバシャバシャにソースをかけていました。
デザートはミルク粥(Risalamande)。北欧ではクリスマスケーキではなく、ミルクで炊いた甘いお粥を食べるのが習わしです。
北欧の中でもデンマークはミルク粥に特徴があり、刻んだアーモンドが入り、チェリーのソースをかけて食べます(フィンランド、スウェーデン、ノルウェーはシナモンパウダーとバター)。
お粥の中には1個だけ丸ままのアーモンドが入っていて、当たった人はプレゼントがもらえます。あらかじめ「もし当たっても口の中に残して、全員が食べ終わるまで言ってはダメよ」と念押しされていました。で、困ったことに、と言うか何というか…
私が当たってしまったのです!
頑張って噛んでしまわないように口の中に残したまま、残りのお粥を食べ、かつおしゃべりに参加するのは困難な技。「誰のお粥からもアーモンドが出てこない事があってね~おばあちゃんが入れ忘れたかと皆で大騒ぎになったらおじいちゃんがずーーーと口の中に入れていたの~」「ふ~ん…(返事できない)」。
もうダメだ、これは全員が食べ終わるまで我慢できない、おじいちゃんは超人か。仕方なく「当たりました」と告白。
プレゼントは羊の帽子でした♪
「来年は未年なのよ」というと「じゃあ、それかぶって新年の挨拶してね」と大うけ。
ディナーが終わるとツリーに点灯です。そう、本物のキャンドルが付いていて、本当に火をつけるのです。
とはいえ、さすがに子供が小さいときは電飾だったとか。
火が灯ると一気にあたたかなクリスマスムードに。
ここで、みんなで歌いながら手をつないでツリーの周りをまわるのが伝統なのですが、さすがに皆大人なので、歌だけ歌ってダンスは無しです。歌い終わるとプレゼントの交換をして、プレゼントについてひとしきりワイワイと盛り上がります。
そして、それよりも盛り上がるのが、景品をかけたゲーム。
普段、あまり賭け事の運はないのですが、ここでも勝ちっ放しで申し訳がないほどでした。運を使い果たしたかもしれない。
こうして、長い長いクリスマスが終了しました。
翌日の25日は、また別の友人宅へ。そのレポートはまたいつかそのうちに!
ミタ
ツリーの横には「念のため」と水の入ったジョウロが置かれていました。やっぱり危ないですものね!
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