デンマーク、ルイジアナ近代美術館、そして帰国

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買付けで年に2回は行く北欧ですが、案外と仕事に追われて観光に時間を割けられません。ですが、今回デンマークでは初日の大嵐で足止めをくらい、最後の1日で買い付けたところで梱包や発送の時間も取れないと、買い付けは諦めて、以前から興味のあったルイジアナ近代美術館に行く事にしました。

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普通の民家のような入り口ですが、中に入ると思いもかけず大きな空間が広がっています。
冒頭の写真はジャコメッティの展示ルームにある大窓からの美しい庭の光景。

広い庭園にはぽつりぽつりとカルダーやムーアの彫刻作品が展示されています。
高台にあるので、台風一過(大嵐一過?)の爽やかな青空と青々と広がる海が一望できます。

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庭を眺めながら長い回廊を辿るとテーブルや椅子が並んでいる箇所が。

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更に進むとレストランに辿りつきました。

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レストランには、オープンサンドと飲み物を頼めるカフェと、ビュッフェがあります。

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あまりお腹は空いていなかったので、ビュッフェは無理でしたが、オープンサンドとコーヒーを注文。

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時間はたっぷりとあるし、ゆっくりと景色と人々を眺めながら時間を過ごしました。

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ルイジアナ美術館は主に現代作品を集めているので、展示作品の中には強烈な表現の物もあり、好き嫌いが分かれるところかも知れません。
ただこの清清しい風景を嫌う人は誰もいないでしょう。実際、言葉どおりの老若男女が、ゆったりとした時間を過ごしていました。
広くやや入り組んだ美術館の中を気の向くままにフラフラと周っていると、あまり目立たない箇所でピカソの作品を見つけました。地味な作品だったのですが、遠くからみてもピカソと分かり、さすが個性的ねえ、と感心しました。
帰国してから調べるとピカソが亡くなったのは1973年。冒頭のジャコメッティは1966年。つい最近までご存命だった気がしていたムーアすら1986年に亡くなっています。


あらあら、「明治は遠くなりにけり」。

さて、その翌日はいよいよ2週間の滞在を終えて帰国です。SAS利用なのでカストラップ空港へ。
私はスマートフォンを持っていないので、何年も前から無料WiFiを利用するために空港のメンバーになっています。

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メンバー特典として、169デンマークククローネ(約3000円)でラウンジが使用できるとメールマガジンが届いたので、今回初めて利用してみました。

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ラウンジでは軽食と飲み物が取り放題。物価が高く、ちょっと食べるだけでも数千円してしまうことを思えば、許容の範囲。お酒やタバコ、ブランド品の香水などの免税店には興味はないし、どうせカフェで時間を潰すことになるのなら、こういう過ごし方もいいのかもなあ。

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そうそう、免税店といえばカストラップ空港経由ならお土産にデンマークのLurpakバターはお勧めです。日本で言ういわゆる「発酵バター」で、世界一美味しいと絶賛する人もいるほど。

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バターは日本に持ち込むのに検疫は不要です。念のため成田の検疫に電話で確認して不要の回答を頂いているので、安心してください。
ただし、購入しても保冷剤などは付けてくれないので、寒い時期のお土産限定。しかも普通のビニール袋に入れてくれるだけですので、チャック付きビニール袋などしっかりと閉まるものを持参した方がいいですよ。そして「多少軟らかくなっても気にしない」大らかな気持ちも忘れずに。

ミタ

このバターは日本で購入すると3倍くらいの価格の時もあります。ただ、バターは非常に関税が高く(35%)、加えて関係団体へ1キロにつき800円程度納めなければならないそう。更に冷蔵品で輸送コストがかかる事を思えば、3倍も妥当でしょうね…。

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