こんにちは、ずらりと並んだのはTVセットとTVセット用のプレートです。
昨日下の写真を先にTwitterにアップしたところ「グラスでも使えるんですね」という感想をいただきました。実はグラスを乗せるのは私のアイデアではありません。
これは1960年代、このTVプレートの販売当時のカタログの再販版です。
写真の下に同じプレートの無地にカルティオグラスが乗っているのがありますね。下の商品名を見ると「Glass Tray」と書かれています(写真をクリックで拡大します)。もちろんグラス専用、ということでもないのでしょうが、単品で販売のときに呼び名に困ったのかな。
さて、あらためてTVセットについて説明すると、ソーサーが片側にグンと大きく広がっていて、ケーキプレートも兼用している形状のカップ&ソーサーを指します。TVセットの所以は、テレビを見ながら片手でお菓子も飲み物もいただけるから、だとか。
余談ですが西洋の人は写真の様にお茶を飲むとき右手にカップ、左手にソーサーを持って飲みます。もちろん状況によっては違いますが、日本茶の様に必ずしも茶たくをテーブルに残すのではないのですね。
さて、そんな習慣もあり左手でプレート、右手で飲んだり食べたり出来るこんな便利セットが生まれました。また1960年代はテレビが普及し始めた頃、テレビセットなんてネーミングはモダンで格好良かったのは想像できます。
TVセットを片手にテレビの前で寛ぐ・・・今ならグウタラの象徴のようですが、当時の人には憧れのライフスタイルだったのでしょう。このプレートには様々なカップを合わせていただけます。
こちらはオーソドックスにプレートとカップの同柄セット。アラビアのRiikinkukko(孔雀)です。フォルムデザインはカイ・フランク。ライヤ・ウオシッキネンが、広がった形を上手に生かしたデコレートデザインをしました。このプレートに合うのは小さめのコーヒーカップ。Kiltaコーヒーカップがピッタリと納まるサイズです。
こちらは、Riikinkukkoと同じフォルムにエステリ・トムラがデコレートをしたMalva。60年代のカタログと同じくKaltioのグラスを合わせました。爽やかなオレンジと青のコントラストが綺麗ですね。
こちらは、カーリナ・アホがフォルムデザインをした台形のプレートです。カイ・フランクのKiltaのカップと合わせてTVセットになっていることが多いので、プレートもカイ・フランク作と間違って記述されている場合がよくあるのですが、別のデザイナーによるものです。
定番のコンビ、カイ・フランク作のKiltaの大きめティーカップと合わせて、たっぷりのミルクティーがいいですね。この組み合わせでは、ライヤ・ウオシッキネンによるEmiliaのデコレートも有名です。
この3点、まだサイトにはアップしていません。気温が下がって温かい飲み物が欲しい頃にはアップ予定で準備しています。どうぞお楽しみに!
*KaltioグラスとKiltaのティーカップはセットに含まれていません。
ミタ
日本茶の習慣からか日本ではソーサーを手に持って飲む人が少ないですね。イギリスの甥が何気なくソーサーを手にお茶を飲んでいたとき「ガイジン!」と思いました。
でも最期の台形のは手に持つのは大変そうなので、やっぱりテーブルに置いたままなのかな?