こんにちは、今日はいよいよイギリスのロイヤルウェディングですね。イギリスではウェディングドレスのデザインに関心が集まっているようですが、私としては晩餐会のお料理にも興味があります。
そこで、昨日に続いてロイヤルウェディング便乗企画「イギリスのお菓子 その2」をお届けします♪
というのは冗談ですが、今朝イギリスの定番デザート「ブレッド&バタープディング」を焼きました。日本では「パンプディング」の名で知られている、プリン液にパンを浸して焼いたお菓子です。
作ったきっかけは、単に何枚かトーストが余ってしまったから。私はサンドイッチ用くらいの厚さが好みなのですが、昨日はなかなか薄く真っ直ぐ切れませんでした。で、きれいな形になるまで何回も切っているうちに、スライスがいくつも出来てしまって、お腹が空いていたから食べられるかなあと、全部トーストしたところ、やっぱり1枚しか食べられなかったので残りが余ってしまった、というわけです。
焼く前なら良かったのですが、既にトーストしてバターも塗ったパンは、如何ともしがたいですよね?
で、そんなときは翌日にこのブレッド&バタープディングにするのがお決まりです。今回撮影には同じイギリスの製品を使いました。
さて、いつも適当分量、適当手順で作るのですが、ブログで公開するなら適当ではいかんな、と姉の友人であるサチコさんのレシピを許可を取って使わせていただきました(でも、すごく簡単です!)。
サチコさんはイギリス在住。イギリス中央のバーミンガムにあるベジタリアンカフェでシェフをしながら、料理学校の講師もしています。
<材料>
パン 3枚(サンドイッチくらいの薄さ)
牛乳 500ml
砂糖 50g
卵 3個
バター 適量
好みで干しぶどう(あってもなくても良い)
ナツメグ 一つまみ
<作り方>
1、パンの両面にバターを塗る
2、卵をときほぐし、牛乳、砂糖を加える
3、耐熱容器の底に干しブドウ(お好みで)を好きな量入れる
4、生地を流しいれ、パンを浸して並べ、ナツメグを振りかける
5、150度に熱したオーブンで45分焼く
サチコさんのレシピでは焼いていないパンですが、私はいつもトーストしてから片面にバターを塗ったパンを使います(今回もそうしました)。どちらでもお好みでお作り下さい。また、今回はサチコさんのレシピよりパンはやや多めです(手元にあっただけを使いました)。
プリン液からはみ出したパンのカリッとした部分と、プリン液と一体化したしっとりとした内側の食感のコントラストがブレッド&バタープディングの醍醐味と思っているのですが、実は家人はこれがあまり好きではありません。
どうも、プリン液に浸ったパンのフガフガした舌触りが好みではないよう。プリンはものすごく好きなのに、不思議ですね。
そんなわけで、もしかしたら万人に勧められるお菓子ではないかも知れませんが、トーストが余っちゃったよ、という時には作ってみてはいかがでしょうか。
プリンとは英語のPudding(プディング)がなまったもので、カスタードプディングが日本で言うプリンを指します。それ以外にもイギリスでのプディングには、このブレッド&バタープディングも含め様々な種類があります。
有名なところでは、クリスマスプディングですが、日本のプリンを想像していると全く違う、どちらかと言えば、どっしりとしたパウンドケーキのような姿に驚くことでしょう。
そんな、イギリスのプディングにまつわる話を集めた本がありました。(画像をクリックするとAmazonのページ飛びます)
表紙にはフルーツを添え上品に仕上げた、ブレッド&バタープディングのカットも写っています。
もしお作りになるときは、フランスパンや厚切りトーストではなく、サンドイッチ用くらいの薄いパンを使うとイギリスの味に近づきますし、私はそのほうが美味しいと思っています。どうぞ、お試し下さいね。
ミタバター付きトーストが余ることってそんなにあるの?と疑問をお感じかもしれませんが、私の場合はあるんですよ。学習能力が低いんですかね・・・。