こんにちは。
フクヤのオリジナルブレンド「コーヒー白樺」を作ってくださっている、焙煎コーヒーのお店、珈琲香坊さんにまたまた協力いただいて新しいブレンドを作りました。
テーマは「早春のこもれ日」。
と言ってもポカポカと暖かいおっとりとした味ではなく、日が当たったところから雪が溶けて土が顔を出し、生き物たちが活動を始める、むしろアグレッシブなイメージです。
長い冬を耐え、日がだんだんと長くなり、溶けていく土、木立。雪に覆われ無味無臭だった森も息を吹き返すように、生き物の香りが立ち込みはじめます。
そんな木の皮の香り、土の香り、太陽の香りを感じるコーヒーです。
珈琲香坊の長谷川さんが作ってくれたのは、深入りの豆を4種類ブレンドした、苦味とコクのあるコーヒーです。白樺がどちらかと言うと酸味のある軽い飲みごこちなのに対して、しっかりとコクがあり、ミルクと砂糖を入れても美味しくいただけます。
少量ブレンドしたマンデリンが木と土を思わせる香りのアクセントとなり、口に含むと、香りが口の中に広がり、少しとろっとした食感が追ってきます。口の中に甘さが広がっていった後、さらっとのどを抜けていきます。香りの余韻だけがいつまでも残っています。
ネーミングには迷いました。色々考えましたが、最終的に「白樺」とイメージがかけ離れないように、また木の皮の香りが特徴なので、木の名前にすることにしました。
そこで木選びですが、ふとノルウェーのお料理を教えてくださったヒルデさんがジュニパーの実を調味料に加え「森の香りがする」と言っていたことを思い出し、ジュニパーの和名を調べると、杜松(ネズ)とありました。
ネズの木、といえばグリム童話にありましたね。アイスランドで映画化もされ、同国の歌手ビョークが主演したそうです(未見)。
ストーリーはちょっと残酷で、母に殺され、父に食べられた少年の骨を妹がネズの木の下に埋めると、少年は美しい鳥に生まれ変わり、最後は少年の姿に戻るというものです。
ネズの木にまつわる死と再生の物語、そして北欧では広く工芸品にも使われている馴染みの深い木、ということで、今回のブレンド名は「杜松(ネズ)」にしました。
アイデアを下さったみなさまありがとうございます。捨てがたい名前でしたので、考えてくださったネーミングは商品説明に盛り込みました。
今回は、もう一つ、そろそろシーズンですので、チョコレートに合うコーヒーも同時に取り扱います。チョコレートの甘み、そして僅かな苦味と見事に合うブレンドです。名前はそのものずばり、「バレンタインブレンド」。
チョコレートの贈り物に添えていかがでしょうか?このブレンドはフクヤオリジナルではなく、珈琲香坊さんの期間限定ブレンド。珈琲香坊さんは2月1日から発売開始、ということですからフクヤのほうが少し早く発売を開始します。
木曜日アップにあわせて、そういうことになったのですが、長谷川さんは「いいよー」と快諾してくれました。ありがたいです。
「coffee杜松」「バレンタインブレンド」はどちらも2月24日までの期間限定販売です。明日新着と共にアップしますので、どうぞお楽しみに。
ミタ
杜松ブレンドは酸味のあるお菓子と合います。例えばチーズケーキ、イチゴショート、リンゴのお菓子です。
おー!お洒落でフクヤの感性の独自性があり素敵なネーミングです!!ぱちぱちぱち!!!
>>もももままさま
ありがとうございます!!
味もばっちり美味しいですよ。作っていただいた、リスさんのリンゴケーキに良くあいます。