デンマークのディーラーさんにマーブルケーキのレシピを教わりました。
このレシピを見たときにとても懐かしい思いがしました。粉とバターと砂糖と卵の配合が子どものときに母が作ってくれたパウンドケーキと同じだったのです。バターたっぷりのこのケーキは、何度も母と姉と一緒に作ったので、すっかり分量を覚えていました(姉も今でも空で言えると思います)。最近はヘルシー嗜好の為か手元のレシピ本でもバターが少なめで、こんなしっとりとしたケーキはしばらく作っていませんでした。
懐かしいのも当然で、ディーラーさんのご主人のお母さんが焼く、昔からの味だそうです。ご主人が子どものときからの好物なのだとか。私の母が作ってくれたケーキと違うのは、泡立てた卵でなくベイキングパウダーで膨らますところ。ですので、ずっと簡単に作れます。また、分量も母の半分なので焼き上がりで火の通りが悪かった、なんて失敗もありません(よく竹串を刺しては、まだまだ、なんてやっていたものです)。
そして一工夫は、マーブルケーキのチョコの部分にオレンジの果汁と皮が入ってるところ。口に含むと爽やかな香りが広がります。
チョコレートとオレンジの組み合わせは好きなので、チョコレートケーキを焼く時オレンジジュースを少し入れることもあったのですが、マーブルケーキに入れると味だけでなく、見た目も美しくて素敵ですね。
こちらのレシピは後ほど下記のサイトにアップします。
→北欧の人に教わった美味しいスイーツたち
さて、写真に使っているプレートは同じくデンマークから来たReliefシリーズです。
Reliefは1950年代から1980年代まで長く生産されたシリーズで、そのためか大変多くのアイテム数があります。いったい何種類あるのか私には想像もできない程で、例えば今回入荷した長方形のお皿はフクヤでは初登場です。
→かつて入荷したReliefたち
このReliefは、カタカナで書くレリーフ、つまり”浮き彫り”の意味を込めて付けられたシリーズ名と思っていましたが、ふとReliefにはもう一つの意味があることに気が付きました。
カタカナで書くとリリーフ。原語では発音も綴りも同じですが、日本ではカタカナの表記を使い分けていますね。救援投手を指す野球用語として定着していますが、本来の意味は”(窮状をのがれて)ほっとする”ことです。
Reliefは落ち着いた色調にゆったりと葉の柄が浮かび上がり、釉薬が描いた微妙なグラデーションは、自然界の色の変化を思わせます。
「さあ、私をどうやって活かしてくれる?」とばかりに気持ちを引き締めてくれるような色柄の食器を使う喜びもあるのですが、こちらの気持ちに寄り添うような優しい食器もいいものです。
これReliefシリーズは、すっと気持ちに入り込むような雰囲気で、こちらに緊張感を要求しません。まるで、実家でお母さんが焼いてくれた懐かしいケーキを食べているような、ゆったりとした寛いだ気持ちにさせてくれます。
忙しい年末。少し手を休めて、記憶の中にある懐かしいケーキを焼いてみてはいかがでしょうか。思い出してみてください。ケーキの焼ける香りが家の中を漂うのは、それはそれはいいものでしたよね?
ミタ
レシピのアップは来年になるかなあ?出来るだけ早くしますね。プレートのアップは来年、早くて1月にアップします。
とても美味しそうなマーブルケーキですね。
今日作ろうと思ったのですが、小麦粉の分量がレシピから
抜けていて作れませんでした。
バターと同量でいいのでしょうか?
>>ラクリスさま
あー!ごめんなさい。
はい、小麦粉も125gです。バター、小麦粉、砂糖が同量の伝統的パウンドケーキです。
どうぞ、お試しくださいね。
・・・ラクリス、きっとお好きなのですね。